鈴木伸一選

2010年3月9日上毛新聞掲載


水遊びよりぬれてしまった雪がっせん
前橋粕川小5年 長谷川佳保
【評】雪合戦に夢中のときは気づかなかったのですが、後で見たら、服がびしょぬれ。それをユーモラスに描きました。
星空のひかり集めて霜柱
中之条中2年 舘  晴日(せいか)
【評】銀色に輝く霜柱が目に浮かんできます。身にしみ入るような冷たさの半面、たいへんすがすがしい感じもします。
トラックの荷台に乗って春がくる
中之条中2年 町田 羽純
【評】旬の野菜などが運ばれてくるということかもしれませんが、季節の春そのものが運搬されると読むのも面白い。
冷えた手に息を吹きかけ願書かく
渋川小野上中3年 村上 大悟(ひろさと)
【評】受験生である自分の姿を、冬の季節感を通して描いているのがいい。作者の真剣な表情まで目に浮かぶようです。
かかとから太陽逃す逆上がり
みどり東中3年 星野 晴華
【評】鉄棒で逆上がりをすると、頭より足が上になるわけですが、その瞬間を、若々しい感覚で詩的に表現しています。
春がくる父に花粉がとんでくる
前橋駒形小5年 加藤 明愛(めいあ)
春になり桜のつぼみがどっこいしょ
前橋駒形小5年 はぎわらはるき
冬の星まどから見てもかがやくよ
前橋山王小5年 横尾 桃子
お正月かいねこいつもねむってる
前橋桃瀬小5年 大原 智憲
寒い冬一年つれて歩く朝
前橋粕川小5年 大沢 滉太
ごつごつなキャベツみたいな雪だるま
前橋粕川小5年 木村 星香
雪ふってかがやいている友の顔
前橋粕川小5年 下田 真央
北風にカレーのにおいのってきた
高崎堤ケ岡小6年 渡辺 千夏
あしあとが二列にならぶ雪の道
みどり東中1年 平石 風歩
シクラメン辺りが明るくなったよう
吉岡中1年 冨岡みずき
新聞の来た道残る雪景色
渋川小野上中1年 杉山 大樹(ひろき)
冬の夜三日月にんまり笑ってる
渋川小野上中2年 野村 聡太
合格の消しゴム持って春を待つ
渋川小野上中3年 小野恵里佳
木々たちが上を向いたら雪が降る
中之条中2年 原沢 彩香
来年もまた霜柱ふんでやる
高崎中尾中3年 平山 みか
春光に包まれ思う母の顔
高崎中尾中3年 福島総一朗