鈴木伸一選

2010年3月23日上毛新聞掲載


君の声遠くにひびく春がきた
前橋粕川小5年 関山 大輝(ひろき)
【評】春が来ると気分も自然と開放的になります。声が遠くに響くというのも、そんな気分だからこその感覚でしょう。
父さんとあうんのこきゅうでおもちつき
前橋大胡小6年 斎藤 大智(だいち)
【評】親子の気持ちが一つに合わさって、つき上がったおもち。どんなごちそうより、おいしかったに違いありません。
昼下がり水面に混ざる春の空
中之条中2年 宮崎  航(わたる)
【評】波のない静かな水面(みなも)に空が映り、それらが渾然(こんぜん)一体となって、ゆったりとした春の雰囲気をかもし出しています。
予餞会ハンカチ忘れ泣きにくい
渋川小野上中3年 佐藤 千栄
【評】素直に泣きたい自分と、それに照れを感じるもう一人の自分。ユーモラスな外見とは裏腹に、思いは複雑な俳句。
弟と歌を歌えば春が来る
前橋山王小5年 石井 涼葉(すずは)
春がきていろんな物がさわいでる
前橋山王小5年 須藤 海斗(かいと)
大けやき六年生をみおくるよ
前橋大胡小5年 内田 知花
もうすこし大きな声で卒業だ
前橋大胡東小6年 沢田 友香
帰り道風の音だけ感じてく
中之条中2年 狩野 夏美
雛人形ころころ笑みをかわし合う
中之条中2年 中沢 萌花
桃色の夢からさめた春日より
中之条中2年 福島 香奈
雨やまず窓からのぞく梅の色
渋川小野上中2年 小野  凌(しのぐ)
卒業や すみに出来てる椅子の影
渋川小野上中3年 野村 美咲
黒板に持ち物ハンカチ卒業式
渋川小野上中3年 村上 千織