林桂選

2010年3月30日上毛新聞掲載


ナウシカのセリフを言えるお父さん
前橋大胡小5年 本郷 寛太
【評】「風の谷のナウシカ」は25年以上前の映画。ナウシカに熱中した父さんの子ども時代の姿が思い浮かびます。
シクラメンいっせいに花燃え上がる
吉岡中2年 塩谷 弥生
【評】シクラメンの花の咲く様子を、炎の形に見立てました。赤い花なのでしょう。確かに花のかたまりは炎のよう。
冬の空雀飛行隊出撃す
下仁田中2年 杉本麻稀葉
【評】群れで飛び立つ雀の姿を、「飛行隊」に見立て、「出撃す」と表現。童話やアニメの世界のようで楽しい。
バレンタイン母親だけにもらってる
中之条中2年 西條 真吾
【評】一番の理解者であり、支援者は母。バレンタインのチョコレートに、少しほろ苦い思いで再確認するのです。
梅の花道が明るくなる瞬間
高崎中尾中3年 滝村 日和
【評】梅園の道は、花に照らされ明るい世界を獲得しているのです。結語「瞬間」で世界を転ずる巧みさが光ります。
高校を夢見て米をとぐ私
前橋広瀬中3年 加藤 七彩
【評】ご飯を炊く仕事を担当しているのでしょう。その間も思いは受験の先の高校生活。高校と米の取り合わせの妙味。
冬の空水のめぐみがやってくる
前橋粕川小5年 小野里優哉
春がきていっぱいうかぶはいくがね
前橋駒形小5年 北川 竜一
桜の木春のパレード準備中
前橋駒形小5年 加藤 明愛(めいあ)
白い息星降る朝の持久走
前橋桃瀬小5年 水沢 力騎(りき)
おばあちゃん今年も白菜たる漬けで
高崎堤ケ岡小6年 芳野 都馬(とま)
祖父来てねぼくの最後の春相撲
伊勢崎赤堀小6年 山口 大地
白い息集めてみんなで温める
下仁田小坂小6年 杉本美伊奈
フルートの音透きとおる雪空かな
前橋七中1年 栗原 有加
暗闇に鬼のいるらし豆を撒く
吉岡中1年 武藤  航
白き森もう音はせず風通る
中之条中2年 関  直人
卒業し雲雀の鳴き声聞こえけり
前橋広瀬中3年 原田  樹
しゃぼん玉春の景色を写しだす
前高崎中尾中3年 高橋 悠馬
雪の朝辺りの木々は北欧か
みどり東中3年 新井 慎也