林桂選

2010年4月27日上毛新聞掲載


大根をだいじにきってるお母さん
伊勢崎赤堀小5年 有川 健太
【評】「だいじにきってる」がいい。千六本のように細かく刻んでいるのでしょう。細かく刻む意味が分かったようです。
一年生ぼうしで桜を集めてる
前橋桃瀬小6年 武田 真妃(まき)
【評】黄色い帽子を入れ物代わりにして、散る桜の下で集めようと奔走する1年生。新しい環境を喜び楽しんでいます。
菜の花と土手の道ゆくお弁当
高崎馬庭小6年 関口 真帆
【評】なぞなぞのような句。正解は、片手にお弁当を持って、片手に摘んだ菜の花を持って土手を歩く姿でいいのかな。
春休み小学生でも中学生でもない私
下仁田中1年 杉本美伊奈
【評】小学校を卒業し、中学校入学前の春休み。どちらにも帰属していないという微妙な不安感と、少しの解放感。
夜も更けた冷たい方程式を解く
渋川小野上中3年 佐藤 千栄
【評】「冷たい方程式」に、作者の気持ちが込められています。心の通わない冷たさ。なかなか解けない方程式なのです。
思い出の場所にはいつもさくらちる
前橋細井小5年 醍醐 里奈
春の風なわとびしてる少しじゃま
伊勢崎赤堀小5年 篠崎 愛莉
こがらしが石をころがしあそんだよ
伊勢崎赤堀小5年 深井 洸揮
雪降って耳がとっても真っ赤か
伊勢崎赤堀小5年 見供南望子
こぶしさき花が上向き天の花
長野原一小5年 冨山(とみやま)優
道ぞいのところどころに山桜
長野原一小5年 篠原柚里奈
秋空にかがやく夕日また明日
前橋永明小6年 小柴 由佳
春が来て生まれ変わった自分いる
前橋永明小6年 鈴木 百香
泣いた後サクラのように笑ってる
前橋永明小6年 平山 紅葉
教室の黒板の中卒業だ
前橋細井小6年 山本 大地
砂ぼこり桜の花をまきこむよ
前橋駒形小6年 小野 夏実
みずばしょう咲いた頃には中学生
片品片品小6年 笠原佑里乃
自転車の水滴ふきとる登校前
中之条中2年 綿貫 朱(あやみ)
部活後に楽器にうつる春の風
中之条中2年 小渕奈津美
座布団の端からこぼれる猫背かな
栃木・佐野日大中2年 阿部 真弓