林桂選

2010年6月8日上毛新聞掲載


かえるがつるんつるん
前橋月田小1年 かわはらぜん
【評】芥川龍之介は、「青蛙(あおがえる)おのれもペンキぬりたてか」と詠んでいます。「つるんつるん」は、青蛙の肌そのものです。
さかなさんいつも目をあけねているね
前橋桃瀬小2年 石ぜきももか
【評】詩人の寺山修司は、木は立ったまま眠っていると気がつきました。魚は目をあけたまま。他にも見つかりそうです。
さくらの花さいてもさいてもまださくよ
前橋山王小2年 小川まさき
【評】満開の桜の花のようすを、「さいてもさいてもまださくよ」で表現。惜しみない咲き方こそが、桜なのです。
たんぽぽのわたげがはちにくっついた
高崎堤ケ岡小2年 ねぎしさよこ
【評】「はち」は植木鉢のことでしょう。偶然の出来事をよく観察できています。綿毛のお休みタイムでしょうか。
あじさいは雨がふるとねにおわない
高崎城山小3年 大石 千秋
【評】アジサイは匂(にお)いの強い花ではないでしょう。それが雨の中で、さらに匂いを止めてしまっています。発見です。
こどもの日サッカーぜんしあいまけちゃった
前橋勝山小4年 太田やすし
【評】こどもの日のサッカー大会。奮戦むなしく全敗に終わりました。気分はブルー。こんな記念日も時にはあります。
こいのぼり一〇〇匹の影がおにごっこ
前橋山王小4年 栗原 正明
【評】神流町のようにたくさんのこいのぼりを集めて揚げるところが増えています。空だけでなく、影もにぎやかです。
あさはやくさわがにとりで森の川
前橋大胡小2年 まのともき
そとあそびさくらとかぜがふってきた
前橋桂萱小2年 うぶかたともや
そとあそびとりが空にまいあがる
前橋桂萱小2年 みたらいあおい
おとうとのブランコをおすはるかぜが
前橋山王小2年 はまむらるな
こうていに花もかけっこしていたよ
太田世良田小2年 正田 莉央
たんぽぽのわたげをふけば春のゆき
高崎里見小3年 よしのしさ
はなばたけコップみたいなチューリップ
高崎里見小3年 からさわはるか
チューリップ暗くなったら寝てしまう
前橋山王小4年 猿谷 琉真
春の夜ねんざのシップの臭いする
前橋山王小4年 栗原 正明
まっ白いイチゴの花にハチがとぶ
前橋山王小4年 白石 泰地
五月ばれ植えたたまねぎ暑そうだ
前橋山王小4年 大崎 香菜
一日中ピアノをひいて春を呼ぶ
前橋桃川小4年 斉藤 優維
はるにはねわたしのいえにどくきのこ
前橋下川渕小4年 今泉 笑瑠(えみる)
キラキラと海が光って春の風
前橋滝窪小4年 大谷 優花
あめのひはみんながあつまるとしょしつだ
高崎新高尾小4年 あくざわまあや