鈴木伸一選

2010年6月15日上毛新聞掲載


宿題をしてると鳥が飛んでくる
前橋大胡小5年 大原 京子
【評】鳥は、宿題のはかどり具合をのぞきに来るのでしょうか。こんなふうに想像が広がるのが、俳句の楽しさですね。
先生の指導も夏もあつくなる
渋川赤城北中2年 堤  浩平
【評】夏の大会に向けて、部活を指導する先生にも一段と力が入ってきます。どこかユーモラスな書き方がいいですね。
春風とトロンボーンが歌ってる
みなかみ水上中2年 市川 実希
【評】作者は吹奏楽部員でしょうか。トロンボーンの丸みのある低音は、のどかな春の気分とよく合っているようです。
グランドに選手ちってく夏の空
渋川小野上中3年 中沢 祐哉
【評】上空からカメラでグランドを撮っているような感じ。その後、再び夏空へと目線が上昇してゆく書き方も面白い。
空高く飛ぶ鳥達は夏の風
中之条中3年 斉藤 杏佳
【評】空高く飛翔(ひしょう)する鳥は、いつしか風と一体化しているかのようです。若者らしい伸びやかな表現に好感が持てます。
ろうかまでさくらの花びらおちてくる
下仁田小坂小5年 永井  歩
春おわり雨がたのしくおどってる
前橋大胡小5年 北條 歩美
新緑の赤城の山に雲のかげ
前橋大胡小6年 新井 萌香
炎天の下にかがやくカブトムシ
高崎金古南小5年 池田 希音
天道虫人さし指から飛んでった
高崎金古南小5年 和田 玲奈
青い空天まで上がれ天道虫
高崎金古南小6年 桜井  新
桜さき今日も小鳥がほほえんだ
前橋宮城小6年 真藤 渓太
母の日の母の笑顔は花のよう
高崎堤ケ岡小6年 志村  葵
じいちゃんの命日さびしい秋の風
伊勢崎殖蓮小6年 新井 智博
けんかした少し悲しい夜の月
伊勢崎殖蓮小6年 兼島カオリ
新緑へ仲間のつぶやき飛んでいく
高崎中尾中1年 佐藤 優希
空高く緑に光るはるな山
渋川赤城南中1年 狩野 晃汰
【評】空高く飛翔(ひしょう)する鳥は、いつしか風と一体化しているかのようです。若者らしい伸びやかな表現に好感が持てます。
母の日もふつうに働くお母さん
渋川小野上中1年 平方 剛大(たけひろ)
夕立や光の階段雲間から
高崎高松中2年 坂本 樹紀(いつき)
キラキラと汗が飛ぶのは風のせい
渋川赤城北中3年 青木 貴大
風受けて叫びたくなる夏の午後
中之条中3年 斉藤 有希