| 鈴木伸一選 |
2010年7月13日上毛新聞掲載
| 新しい友だち先生車いす | |
| あさひ養護高等部1年 松本 康輝 | |
| 小春日やテラスの上にいつも猫 | |
| 育英短大2年 米岡加奈子 | |
| 【総評】「季語は、いくつ入れてもいいですか?」という質問を、ある小学生から受けたことがあります。ジュニア俳壇では、季語がなくてもすぐれた作品は選に入りますが、比率から言うと、8対2くらいで季語のある作品の方が多く、今回もほぼ同様となっています。ただし、誤解のないように願いたいのですが、これは季語のある作品の方が、季語のない作品よりもすぐれたものが多いということを示しているのではありません。入選句の他に紙面スペースの関係で、残念ながら紹介できない作品が毎回たくさんありますが、それらも含めた全投稿作品における有季・無季の比率を、この結果は単純に反映しているだけです。全体の数が多ければ、入選も多くなるのが道理というわけです。まあ、それはさておき最初の質問に戻りますと、普通は一つの俳句に季語は一つということが多いですね。とはいえ、別段そのような決まりがあるわけではありません。有名な「目には青葉山ほととぎす初がつを(お)」(山口素堂)という句には、「青葉」「ほととぎす」「初がつお」と三つも季語が入っていますが、かえって夏が来たことの弾むようなうれしさが、気持ちよく伝わってきます。季語も季語でない言葉も、要は使い方しだいということでしょう。 | |