林桂選

2010年7月20日上毛新聞掲載


ばあちゃんがじゅわきをとるとしょう内べん
前橋大胡小5年 星野菜々香
【評】山形出身のおばあさん。電話で故郷の親族、友だちと話すときには、山形の人になって話をしているのです。
大けやき自分のかみがた見つめてる
前橋大胡小6年 星野 直子
【評】枝を広げ葉を茂らせた樹形は、どこか髪の毛のよう。思わず、髪形が気になる自分と重ねて見てしまいます。
草の中ポコポコふくらむモグラの巣
前橋桃木小6年 嶋田ののか
【評】気がつくとあちらこちらに土の山を盛り上げているイタズラ者のモグラ。「ポコポコふくらむ」がおもしろい。
母の日にメール届くよ先生は
渋川長尾小6年 飯塚 大翔
【評】先生は、親元を離れた子どものお母さんなのでしょう。メールに届いた母の日のお祝いの話をしてくれました。
父の日に青い空をプレゼント
高崎中尾中1年 須藤 里奈
【評】「青い空をプレゼント」は、聞こえはよいのですが、何もプレゼントしないのと同じ。気持ちだけのプレゼント。
妹がスイカのたねを食べて泣く
高崎中尾中1年 六本木敦輝
【評】間違ってスイカの種を飲みこんで泣いている妹さん。まだ幼いのでしょう。心配ないと教えるのが兄の役目です。
母夢中やっと産まれた目高の子
渋川赤城北中2年 狩野 静香
【評】目高の子どもの誕生を子どものように喜んでいるお母さん。ちょっと距離をおきながらも、見る目は温かい。
姉使う私の傘は行方不明
渋川赤城北中3年 近藤 紗希
【評】お姉さんに使われ、どこかへ行ってしまった傘。姉さんに悪気はなかったのでしょうが、寂しい思いがしています。
静かだなはい句をかくとき雨の音
前橋大胡小5年 三浦 颯太
ドアたたく風の旅行は一休み
前橋大胡小5年 栗原 真由
青い空夕方になれば火の鳥だ
前橋大胡小5年 田中 清玄
風ふいて竹やぶうたう初夏の夜
前橋大胡小5年 馬場日菜子
帰り道さみしくないよとカエル鳴く
前橋大胡小5年 飯野 亜美
雨の日の林の竹は泣いている
前橋月田小5年 下平そよか
親と子でどろどろになって田植えだよ
安中九十九小5年 横沢 紗希
尾瀬の池うつった空を忘れない
片品小5年 深見 千穂
県庁におにぎり食べる笑い声
長野原一小5年 篠原柚里奈(ゆりな)
大けやき心はみんなと遊んでる
前橋大胡小6年 三浦 健人
お日さまの金のしぶきと夏みかん
前橋桂萱小6年 上原  颯
歩いてもまだまだ遠い大仏や
前橋元総社南小6年 大石翔太郎
春の空小町通りに遊ばれて
前橋桃井小6年 橋本さや香
つつじさくあら船山の登山道
前橋桃木小6年 神村 樹輝
ひかわ丸いつも水あび気持ちいいか
伊勢崎宮郷二小6年 中川慎一朗
赤とんぼ夕焼け空飛ぶグライダー
榛東北小6年 田畑 揮一
木の下にすいかを置いて待ってみよ
前橋大胡東小6年 江原 亜美
大仏の横顔雨で美しい
前橋広瀬小6年 清水 智奈
新緑にはえる大仏夏の空
前橋永明小6年 一倉 莉奈
バナナの実三日月型で夜を待つ
高崎中尾中1年 阿久沢悠成
夕焼けがぼくと母をてらしてる
高崎中尾中1年 井田 啓介
噴水だ気づいてみたら遊んでた
高崎中尾中1年 山口 駿介
風強し若葉のかおり大空へ
高崎中尾中1年 成瀬  圭
雨蛙目に光る水おちていく
高崎中尾中1年 深沢ほがら
日傘から出てくる顔は母の笑み
高崎中尾中1年 塚越まなみ
夏風にゆれて波打つ榛名湖よ
安中松井田東中1年 佐藤  迅
雨音と共に降るのは光る龍
中之条中1年 関 涼花(すずか)
衣がえ気分も夏に入れ変わる
渋川小野上中2年 野村 麻友
紫陽花の重そうに咲く寺の庭
吉岡中2年 冨岡みずき
蛙達届け届けと鳴いている
渋川赤城北中3年 高橋 一樹
金閣の光寂しい曇り空
渋川小野上中3年 小野 秀哲(ひであき)
庭先のぼたんの花と影くらべ
渋川小野上中3年 野村 聡太
青空を大きく広げて夏想う
中之条中3年 鎌田 理緒
青空へ手を伸ばしたら風はふく
中之条中3年 割田夏奈子
教室のすみで誰かが夏呼んだ
中之条中3年 町田 羽純