林桂選

2010年8月17日上毛新聞掲載


あめのつぶ草をつつくといなくなる
前橋月田小5年 下平そよか
【評】草の葉を揺らして降る雨。でも、葉が揺れた後には雨粒は見当たりません。「つつくといなくなる」がたくみです。
グラジオラスみんなでギュウキュウラブラブだ
埼玉・熊谷妻沼南小5年 榎本みずほ
【評】花をくっつけて咲いているグラジオラス。「ギュウキュウ」なのは「ラブラブだ」からと作者は理解しました。
もうすぐで生きもの係とお別れだ
前橋桂萱小6年 金井 南那
【評】卒業を迎える6年生は、いろいろなことを考えます。いま一番の心残りは、生き物係でなくなることなのです。
カレーの日今日しゅくだいをがんばる
前橋宮城小6年 渡辺 幸弘
【評】カレーが大好き。晩ご飯がカレーの日は、宿題も頑張れます。早く終わりにしてたくさん食べようと思います。
秋の空トンボの競争だれが勝つ
伊勢崎殖蓮小6年 大賀雄太郎
【評】誰が勝ったか負けたか分からないように、思い思いに飛ぶ赤トンボ。きっと勝負がない世界に生きているのです。
初めての期末テストが終わる夏
渋川小野上中1年 穴沢 佳子(かこ)
【評】中学校に入って初めて経験する期末テスト。その緊張感から解放されて迎える夏。部活の夏休みが待っています。
重力は基本無視です蟻の列
吉岡中3年 塩谷 弥生
【評】直角だろうが、逆さまになろうが突き進むアリの列。重力を無視したような軽い身のこなしです。「重力は基本無視です」の作者のコメントが愉快です。
つるバラをさんさん揺らす日のひかり
前橋大胡小5年 大原 京子
スイカわりどこをわってもたねだらけ
前橋大胡東小5年 深野 海音
また来年あの春あの初夏一学期
前橋下川渕小5年 福永すみれ
あさのうみなみゆるやかになつのいろ
伊勢崎宮郷小5年 加藤 優海(ゆみ)
太陽がせみのうしろにかくれてく
前橋大胡小6年 大矢 瑞穂
ビワの木に実がなり落ちるとあつくなる
前橋大胡小6年 阿久沢佳菜
大けやき日かげはもっと大きいよ
前橋大胡小6年 須藤 風花
太陽と境内朱色八幡宮
前橋桂萱東小6年 多胡 行揮
スイカわりパカーンとわれて夏の始まり
前橋桂萱東小6年 五十畑 麗
夏の夜花火でてらされ前橋市
前橋粕川小6年 栗原啓由樹
鎌倉の暑い日差しが海照らす
伊勢崎北二小6年 田口 裕望(ひろみ)
建長寺山の頂上美しく
伊勢崎北二小6年 伊藤 美紅(みく)
夏休みアイスを一日二個食べる
中之条名久田小6年 鎌田 里咲
アザミの花海にたとえてイソギンチャク
埼玉・熊谷妻沼南小6年 堀越 勇斗
七夕に同じ願いを書く兄弟
高崎中尾中1年 石原  峻
授業中小鳥がはいりはいくうむ
渋川赤城北中1年 小田原駿也
原っぱのショウリョウバッタはまだ子供
渋川小野上中1年 佐藤 燦斗(あきと)
梅雨続く雲もわたしもねずみいろ
渋川金島中2年 福島 優菜
文字の川私はそこを流れてく
渋川赤城北中3年 茂木 涼美
班員と京都の光浴びながら
渋川金島中3年 藤川 光瑶
梅雨入りの京の都も風情かな
安中二中3年 天貝 雛子(ひなこ)
美しき夕立ちあとの金閣寺
安中二中3年 里見 乃亜(のあ)