林桂選

2010年8月31日上毛新聞掲載


夏休み宿題いっぱいなんでだろう
前橋永明小5年 萩原 光龍(みつる)
【評】「休み」なのに、休めない「宿題」があるのはなぜだろう。大人はすっかり忘れてしまっている素朴な疑問です。
タチアオイピンクのフリルすましがお
群馬大附属小6年 山田あずさ
【評】タチアオイの花は、フリルがいくえにも重なったように咲きます。少しよそ行きのすまし顔のお花なのですね。
夏の日がぼくの頭を照らします
前橋永明小6年 藤井  陸
【評】夏の日が照らしているのは、なにも頭だけではありません。でも、頭に集中的に日差しを感じているのです。
お父さんスケボーのってすぐころぶ
館林一小6年 菊池 朝登(あさと)
【評】スケートボードは菊池くんの方がうまいのでしょう。でも、好奇心とチャレンジ精神にあふれるお父さんの姿。
軽くしたかみに初夏の風がふく
下仁田小6年 今井 彩乃
【評】髪を切ると、感じなかった風を感じることができます。初夏の風が気持ちよく吹いていることに気づきました。
向日葵を眺めながらの宿題日
高崎中尾中1年 松本 歩夢(あゆむ)
【評】「眺めながら」はどこか集中しきれないようす。終わり行く夏休みを惜しむ視線が夏の花ヒマワリに向かいます。
大空をまたいで打ったシュートかな
中之条中3年 斉藤 翔太
【評】「大空をまたいで」は誇張表現。シュートのために、思い切り力を込めて踏み込んだ最後の動作のようすです。
万緑を見に行く坂で買うおたべ
太田旭中3年 小野 夏実
【評】森の緑に覆われた神社仏閣を目指して上る坂。「万緑を見に行く」がいい。道草の「おたべ」はユーモア表現。
父さんに近づいているせの高さ
前橋荒牧小5年 高橋 勇樹
雷鳴と共にとどろく母の声
前橋荒牧小5年 木村 彪悟(ひょうご)
インゲンのわたしのせより高いつる
前橋荒牧小5年 米田 優希
一学期後ろの目標たまに見る
前橋大胡小5年 大原 京子
ねてるときおきてるときも汗びっしょ
高崎城山小5年 藤原  凪(なぎ)
へそ祭り行かなきゃ夏が終わらない
渋川南小5年 纐纈(きくとじ)このみ
友達と一〇〇こかぞえたかえるの子
吉岡明治小5年 橋本 尚美
夏休み汗がいっぱい練習日
前橋芳賀小6年 松浦 涼夏(すずか)
青空と風が友達こいのぼり
前橋芳賀小6年 横堀 大地
かたつむり歩いた道はキラキラと
群馬大附属小6年 金沢美友菜(みゆな)
入学式おさがりじゃない服を着て
群馬大附属小6年 閑野友梨香
あじさいがきれいに咲いたよおじいちゃん
群馬大附属小6年 斎藤 富貴
木の幹に鳴く準備するセミがいる
高崎国府小6年 金井 大宗(ともかず)
ひやけあと光る海での水あそび
高崎里見小6年 広神 沙恵
お父さん夏にいっぱい飲むビール
高崎佐野小6年 小林千月帆(ちづほ)
仲見世の人ごみ分けてかき氷
高崎堤ケ岡小6年 春日 一彦
夏休みがんばってます金管練習
渋川長尾小6年 岸  理奈
夏休み宿題たくさん思い出たくさん
渋川長尾小6年 山口泰由樹(やすゆき)
あじさいに落ちる雨つぶ飴のよう
館林一小6年 長嶺 美羽(みわ)
朝日浴びあじさいうつる葉のしずく
館林一小6年 細田 涼音(すずね)
※館林一小の作品は樺沢香里先生、鈴木誠先生、上西恵美先生に指導していただいたものです。
イチョウの木新芽たちよ大きく育て
館林二小6年 千葉 七海(ななみ)
※館林二小の作品は中里園恵先生に指導していただいたものです。
大仏の頭のうらにまどはっけん
草津小6年 比嘉 博之
青よりも光ってやろうと空あおぐ
中之条中1年 佐藤 優佳
ゆりかもめ降りれば潮風心くすぐる
前橋七中2年 栗原 有加
大空に映り込んでる夏の影
中之条中3年 綿貫美乃里
総体に向けた一球風をきる
中之条中3年 一場 悠里
青空に雲が一つもない君に
中之条中3年 西條 真吾
帰り道輝く君に雨が降る
中之条中3年 冨沢 瑞木
金閣寺光の反射で僕光る
中之条六合中3年 山本 一輝