林桂選

2010年9月14日上毛新聞掲載


ぐうぐうとうなっているよはらライオン
吉岡明治小5年 星野 拓己
【評】「腹の虫」と言いますが、おなかがすきすぎた大きな音はライオンのよう。「はらライオン」の造語が愉快です。
兄ちゃんのはずしたシュートの球拾い
前橋大胡小6年 三浦 健人
【評】お兄さんのシュート練習に、球拾いとして付き合う弟。句はユーモラスですが、ほのぼのとした兄弟愛がいい。
海へ行きけっきょく最後は貝ひろい
前橋大胡小6年 多賀谷彩美
【評】いろいろと楽しんだ海水浴。それでも余った時間は、貝殻を見つけて遊びます。「けっきょく」がユーモラス。
春の月子犬みたいについてくる
群馬大附属小6年 小板橋世那
【評】月は歩いている後をついてくるように感じられるます。それを人懐こい子犬みたいだと例えたところがいい。
泳いでておぼれていると思われた
高崎入野小6年 荻野 珠貴
【評】あまり得意ではない水泳。だから余計頑張って手足を動かします。それなのになかなか前に進みません。
お風呂場は家族みんなのカラオケボックス
伊勢崎殖蓮小6年 堀川 桃佳
【評】歌が大好きな家族。声が響くお風呂では、みな歌を歌っています。「カラオケボックス」のたとえがおもしろい。
野球部の紅白戦で負けた夏
渋川小野上中1年 佐藤 一聖(いっせい)
【評】新しいチームのレギュラーを決めるための紅白戦でしょうか。そこで思うような結果を出せなかった無念さ。
友達の髪型まるで男子かな
渋川小野上中2年 角田 拓哉
【評】男子のようだと言っているのだから、この友達は女子。ベリーショートの活発な運動部系の生徒なのです。
風過ぎてくぬぎ林は碧い海
赤城養護小児医療分中3年 小林  翼
【評】吹きすぎてゆく風にクヌギの枝々は波立ち、青い海のようです。見晴らしのよい高い所からの爽快そうかいな眺望です。
合宿でざぜんの時のせみの声
前橋大胡小5年 飯野 亜美
夏の朝セミのこてきで目がさめる
前橋月田小5年 下平そよか
せみの声ぼくの元気に勝てるかな
高崎国府小5年 桑原 一道
丸岩が緑をかぶる夏休み
長野原一小5年 篠原柚里奈(ゆりな)
のんびり屋毛虫も私もマイペース
吉岡明治小5年 八木原美海(みう)
夏が来る青い海まであと少し
前橋永明小6年 山口結理奈
川トンボ川の近くに止まってる
前橋大胡小6年 木村 杏莉(あんり)
夏休みプールのにおいにおってる
前橋大胡小6年 宗田 璃久(りく)
風鈴に興味を示すうちの犬
前橋大胡小6年 佐藤 舞果(まいか)
にゅうどう雲山のとなりで休んでる
前橋山王小6年 園部 礼実(れみ)
田の水に街の景色が写ってる
渋川長尾小6年 小菅 千晴
ある人のためにおろした夏のシャツ
長野原一小6年 篠原 正子(しょうこ)
夏の空窓から見える二号橋
長野原一小6年 冨山(とみやま) 優
目の前のスイカ二つに割られけり
吉岡中1年 滝沢 樹(いつき)
湖に夏の草花映ってる
吉岡中1年 栗田さくら
受賞して取材を受ける梅雨明ける
藤岡北中2年 宮下 自由
快晴のテニスコートの水たまり
渋川小野上中3年 小野 凌(しのぐ)
豪雨降り電車も時間も止まる午後
渋川小野上中3年 野村 聡太