林桂選

2010年10月19日上毛新聞掲載


太陽の反射がまぶしい白いシャツ
熊谷女子高2年 冨 加奈恵
【評】夏の太陽を返すワイシャツの眩(まぶ)しさ。これはそのシャツを着ている人の存在の眩しさでもあります。片恋の人か。
耳の中鳴いているようせみの声
熊谷女子高2年 川島 早織
【評】うるさいセミの声の正体は、その距離感。見えないのに近く感じます。作者はその距離感を「耳の中」と誇張。
打ち水をしたなら庭に蝶降りる
熊谷女子高2年 関口 有希
【評】打ち水を飲むために舞い降りてくる蝶(ちょう)。暑さの中に見つけた涼感を伴う一こまです。ささやかな猛暑の恵みです。
夏休みひとかわむけるいいチャンス
高崎経済大附高3年 木暮 友也
【評】人間としての成長と、本当に日焼けで一皮むけることを掛けたユーモア表現。部活動で過ごす最後の夏休み。
夏休みアイスのように消えちゃった
熊谷女子高2年 根岸もも子
この夏の俳句考え宿題終わり
熊谷女子高2年 山上奈央子
打ち水を掛けると猫も上機嫌
熊谷女子高2年 関口 彩夏
日焼け止め役に立つのか熊谷で
熊谷女子高2年 津田 麻希
風鈴も風がないから夏バテ気味
熊谷女子高2年 屋敷 遥香
生ぬるいにおいの月と暮れぬ夜
熊谷女子高2年 内山みずき
歩き出す心の雨を晴れにして
熊谷女子高2年 木内 咲菜
この気温サウナか何かの間違いだ
熊谷女子高2年 田崎有佳里
帰り道友の黒髪こげそうだ
熊谷女子高2年 原  景子
「明日から」「明日は必ず」夏の課題
熊谷女子高2年 山田 優実
秩父弁直さぬ友の郷土愛
熊谷女子高2年 町田  梓
宿題と日焼けの跡が残る夏
高崎経済大附高3年 松下 充朗