林桂選

2010年11月2日上毛新聞掲載


妹が山が大きくなったと言う
前橋大胡小5年 豊田 寧音(ねね)
【評】幼い妹さん。自分と同じに、山も成長していると考えています。昨日より大きな山。その発想に驚いています。
風りんをねらって子猫風になる
長野原一小6年 篠原 正子(しょうこ)
【評】「風になる」が巧みです。風鈴の短冊を狙って反応している猫は、風になりたがっているのかもしれません。
彼岸花亡き祖父母がゆらしてる
高崎中尾中1年 湯浅 叶枝(かなえ)
【評】名前のとおり秋の彼岸のころに咲く曼珠沙華(まんじゅしゃげ)。その花のもとまで、亡き祖父母が来ているように思えるのです。
炎天が僕のやる気を取りに来る
高崎高南中3年 飛山  駿
【評】猛暑の夏。言い訳でなく、大切にしているやる気も削(そ)がれる暑さ。逃げ場も気持ち回復の場もないほどでした。
雨知らすカエルの声はうらないし
前橋桃瀬小5年 黒沢 音々(ねね)
ちょうたちがむかえにくるよ青空へ
前橋桃瀬小5年 須賀  泉
せいえんが広い空までつきぬける
渋川金島小5年 斉藤 舞唯
ネコだってるす番嫌いさみしくて
前橋大胡小6年 関口 晃太
風がふきいねのドミノがはじまるよ
前橋大胡小6年 林 菜々夏
エアコンは使わなくなりまどあける
前橋大胡小6年 須藤 風花
騎馬戦で不意打ちくらいつぶされる
前橋山王小6年 金井 涼哉
夕焼け空いつもの街があかく染まる
前橋桂萱小6年 完戸(ししど)帆乃果(ほのか)
夏祭り年に一度のゆかた着る
藤岡神流小6年 坂木奈菜子
真夏日の日ざしをあびる朱雀門
安中松井田東中1年 水沢 智弘
秋夕焼け影が二つ深くのび
前橋七中2年 栗原 有加
五月雨の中暴れだす雲竜図
高崎高南中3年 藤井 健人
清水の舞台でさわぐ若葉たち
高崎高南中3年 井田瑛里子
風たちがほっぺたつつく九月かな
中之条中3年 斉藤 有希
秋風が校舎を包み重くなる
中之条中3年 綿貫 朱(あやみ)