林桂選

2010年11月16日上毛新聞掲載


運動会国旗が絶えずに拍手する
前橋月田小5年 鈴木 智大
【評】運動会の校庭いっぱいに張られた万国旗。風にはためく姿は、頑張るみんなの姿に拍手を送っているようです。
つな引きで相手のチームそうじきだ
伊勢崎北二小5年 岸 浩一郎
【評】引っぱる力の強い相手チームを、掃除機にたとえました。ずるずる吸い取られてしまいそうな感じなのです。
夢の中いっぱい雪がふってたよ
前橋大胡小6年 阿久沢桃子
【評】雪が見たいと思っていたのでしょう。いち早く夢がプレゼントしてくれました。夢の中全部が真っ白になるほど。
先にねたおねえちゃんの温かさ
前橋桂萱小6年 金井 南那
【評】先に寝入ってしまったお姉さん。眠れずにとり残された寂しさのなかで、お姉さんの体温に慰められています。
冬近し部活帰りの空の色
渋川金島中2年 小林 茉椰
【評】部活動で遅くなった下校の空は、既に暗くなり、どんよりと曇っています。冬が近いのだと感じる瞬間です。
キャプテンの重責終えた笛の音
中之条中3年 加辺 一馬
【評】最後のゲームの終了を告げる笛。それと同時にキャプテンの仕事も終わりです。複雑な心中を「重責」が表現。
かくれんぼみつけてほしい落穂かな
渋川金島中3年 高草木大地
【評】小さな子どもの隠れんぼを見ていると、見つかりたいという気持ちがあることが分かります。落穂も同じ。
背のはねに憂いが透けるアキアカネ
高崎高南中3年 佐藤 鈴音
【評】「小春日や石を噛み居る赤蜻蛉」(鬼城)のように、私たちは小動物に自分を見ます。この句のアカネの憂いも作者の憂いです。
秋の日は冷めたい風が通ったよ
高崎城山小5年 落合 梨華(りんか)
秋の尾瀬みわたすかぎり金の草
片品小5年 深見 七海
友達とさよならしたあと寒い風
前橋大胡小6年 阿久沢佳菜
葉っぱがね大けやきをねあっためる
前橋大胡小6年 内田 知花
秋の空一番星はおじいちゃん
前橋粕川小6年 関口 舞海(まみ)
青空にかがやく楽器鼓笛隊
前橋広瀬小6年 吉野 樹生
うち水に植きのかまきりにげだした
高崎堤ヶ岡小6年 田中 悠月
運動会終わって感じる秋の風
伊勢崎赤堀東小6年 畠 みやび
秋の風勉強しろと言っている
渋川赤城北中3年 茂木みずき
窓ぎわの私の意識雲のよう
渋川赤城北中3年 石田 美佳
風の子が輝きながら走ってる
渋川赤城北中3年 狩野 真央
秋風が家の周りを走ってる
渋川小野上中3年 小野 秀哲(ひであき)
風を切り私を追いぬく蜻蛉かな
渋川金島中3年 飯塚 知美
授業中ノートに映るペンの影
中之条中3年 野口 朱華
テスト前不安がつのる風ゆれる
中之条中3年 関口茉瑠香(まるか)