鈴木伸一選

2010年12月7日上毛新聞掲載


ばあちゃんち一めんきれいなもみじだね
前橋大室小1年 はぎわらゆみ
【評】ゆみさんとあえて、おばあちゃんは本当にうれしそう。一めんのもみじが、そのうれしさをものがたっています。
まらそんはあたたかいきもちになったんだ
前橋桃木小1年 ふくなが早き
【評】力いっぱい走りきったまんぞくかんが、こころの中をあたたかくしたのでしょう。早きさん、がんばりましたね。
ゆうやけでキャラメルいろにそまるまち
高崎馬庭小1年 岩佐 彩加
【評】「キャラメルいろ」というのは、彩加さんのすばらしい発見。とてもやさしくて、気もちがほっとする色ですね。
あきの山ちぎったおり紙まいたよう
前橋月田小2年 すとうまりあ
【評】秋の山は、いろんな色で美しくかざられています。季節の神さまが、ちぎったおり紙をまいたのかもしれません。
こう葉のステンドグラス秋の色
前橋月田小3年 北爪すず花
【評】赤や黄にそまった木々の葉に日がさして、ステンドグラスのようにかがやいて見えます。何とも美しい光景です。
あきのかぜおちばいっぱいゆめひとつ
藤岡美土里小3年 増野 啓吾
【評】たくさんのゆめを持つのは大事。でも、一つのゆめを大切に育ててゆくのもいい。この句から、そう感じました。
風にのりもみじそらから手をふった
前橋勝山小4年 青柳  吟
【評】もみじは子どもの手のような形ですから、風にまいながら手をふった、という表現は、とてもよくわかりますね。
新しいそうじきが秋吸い込んだ
前橋山王小4年 栗原 正明
【評】新品のそうじ機が、秋という季節まで吸い込んだという発想が愉快。秋が短く、すぐに冬が来たのは、そのせい?
かくれんぼいとこのせなかちいさいな
前橋山王小4年 関口 慶一(よしかず)
【評】年下のいとこと遊びながら、ふと気づいた背中の小ささ。面倒見のいい慶一君の気持ちが、よく伝わってきます。
木のあいだ秋のくうきをすい走る
高崎佐野小4年 西村  尚
【評】持久走大会で、並木道のコースを走っているのかもしれません。すがすがしい秋の空気に、力をもらいながら?。
サンタさんまいにちきてもいいんだよ
前橋山王幼稚園年中 しおたれみ
マラソンれんしゅうかぜがびゅうびゅうとんでくる
前橋大室小1年 くろさわななか
あきのよるほしがいっぱいにわにでる
前橋大室小1年 さとうひな子
かえりみちことりのおんぷひけそうだ
前橋山王小1年 さくらいれい
あきだけにスペシャルぐもがでてくるよ
前橋大胡小1年 まにわしゅうと
かぜのながれみえないけれどすずしいな
前橋月田小1年 すとうはると
いもほりでとってつかれたでもたべた
前橋大室小2年 小ぼ方なおき
あきのはがにじいろパレードひらひらと
前橋大室小2年 まつのこゆき
おちばたち風にふかれて遠足だ
前橋桂萱小2年 松下さとや
おちばのねないしょ話が聞こえたよ
前橋駒形小2年 赤沢 杏奈
あそびばはきれいなおちばでつつまれる
前橋下川渕小2年 さいとうはやた
あきのそらランドセルがそまってる
前橋白川小2年 黒石 萠花(ももか)
石ころがどんぐりみたいにころがった
前橋月田小2年 と山しん太ろう
くらい空とがった月がささってる
群馬大附小2年 小林 征楽(せいが)
かまきりのかまがぼくの手つかんだよ
高崎堤ケ岡小2年 石田 凌也
ふじさんでこうよう見たよすごかった
前橋大室小3年 さかまきひとき
あきの山頭にどんぐりおちてきた
前橋大室小3年 玉田 天音(あまね)
あきの風くびをするりとなでている
前橋山王小3年 高橋 直希
おやまではゆきがきらきらひかってる
前橋大胡東小3年 鈴木 紅葉(くれは)
休日は電車に乗って冬探す
前橋大胡小4年 福田 知香
コスモスが夕日みながらおどってる
前橋大室小4年 萩原 一穂
ゆれている金色のすすき星のよう
前橋大室小4年 福島 衣織(いおり)
いつもよりちょっとしずかな秋の昼
前橋山王小4年 清水  怜
北風がふいて風車を急がせる
前橋下川渕小4年 安田たくみ