鈴木伸一選

2011年2月1日上毛新聞掲載


初日の出橋の真中でおがみます
前橋下川渕小5年 佐竹  巧
【評】利根川をまたぐような大きな橋だと思います。真中あたりは視界もひらけて、初日の出がよく見えたことでしょう。
冬の朝蛍光灯までふるえてる
前橋月田小5年 鈴木 智大
【評】まだ暗さの残る、冬の早朝でしょう。蛍光灯の光だけでなく、鈴木君自身も、寒さに思わずふるえたようですね。
冬休みいとこと合流ばあちゃんち
前橋大胡小5年 千葉  南
【評】おばあちゃんを喜ばせるのに、特別な方法は要りません。孫たちの元気な顔がそろえば、それで十分なのです。
シクラメン家族の会話に耳すます
前橋大胡小5年 吉田 朱里
【評】暖房のきいた部屋に置かれたシクラメンが、家族の会話に聞き耳を立てています。心なごむ、冬のある日の情景。
宿題を外から見てる雪だるま
長野原一小5年 篠原柚里奈
【評】庭の雪だるまが、何となく心配げな表情で、宿題の進み具合を見ている感じ。ユーモラスな書き方がいいですね。
サッカーをしても冷たい冬の風
榛東南小6年 三串 海聖
【評】運動量の多いサッカーですが、ふと動きをとめたときなどに、風の冷たさが身にしみることもあるのでしょう。
初日の出遠い未来に近づいた
渋川赤城北中1年 石田隆之介
【評】未来は確かに遠いのでしょうが、それでも私たちは、一歩ずつそこへ近づいている。そう信じることが大事です。
初詣おみくじ花のように結う
吉岡中1年 滝沢  樹
【評】「花のように」という比喩(ひゆ)が、とても美しい。木の枝に結ばれた無数のおみくじは、確かに花が咲いたようです。
試験日は父の手袋借りてみる
渋川小野上中3年 野村 聡太
【評】昔、お父さんも受験に挑み、見事難関を突破したのでしょう。そんなお父さんへの作者の信頼が、じんときます。
カルタ大会思い出たくさんとってきた
前橋山王小5年 萩原友香梨
どんど焼きだるまが空に帰ってく
前橋下川渕小5年 中林 優太
ねるころに花火が上がり年明けた
高崎箕輪小5年 砂賀 歩美
雪がふる雪のけっしょうみなちがう
安中九十九小5年 横沢 紗希
カルタして名所の春を考える
前橋桂萱小6年 上原  颯
空の奥雪を降らせる準備中
前橋大胡小6年 阿久沢佳菜
トラックが荷物と雪を運んでる
前橋大胡小6年 新井 萌香
冬休み毎日プリン作ってる
前橋大胡小6年 須藤 風花
雪かぶる赤城の山のかっこよさ
伊勢崎赤堀東小6年 荻原  陸
父の背を見ながら学ぶ雪かきだ
伊勢崎赤堀東小6年 渡辺涼太郎
年越しに宿題たくさん持ち越しだ
榛東南小6年 是沢 由樹
冬の朝屋根に向かって歯をなげる
長野原一小6年 市村 桃子
まゆ玉もスルメもまっくろどんど焼き
長野原一小6年 篠原 正子(しょうこ)
寒い冬ロウバイ見てると温まる
埼玉・熊谷妻沼南小6年 増田あゆみ
冬の空きづくとオリオン探してる
渋川小野上中2年 佐藤 直樹
寒空に大きくうつるカシオペア
高崎高南中3年 五十嵐美南
雪が降るタイガーマスクやってくる
渋川赤城北中3年 片貝 麻衣