林桂選

2011年3月29日上毛新聞掲載


うちゅうにさぼーっとしてたらきてたんだ
前橋広瀬小5年 大塚 ノア
【評】空想か夢の中か、気がつくと宇宙空間にいる自分。自分を見つけた場所が宇宙だったという書き方が面白い。
川浦小もうすぐ春で閉校だ
高崎倉渕川浦小5年 原田 貴央
【評】学年末が閉校式になる母校。春は出会いと別れの季節ですが、卒業を前に学校とお別れとなってしまいました。
木を見ると光りの道があらわれる
高崎箕輪小5年 藤田 早妃
【評】木洩(も)れ日でしょう。木の葉の間を漏れてくる光が道のように見えます。「あらわれる」に発見の思いがあります。
代替地氷がはってスケート場
長野原一小5年 樋田 優音
【評】更地となってまだ利用されていない代替地。一面に氷が張って、スケート場のよう。社会的な視点もある句です。
部活前先輩達と雪合戦
渋川小野上中1年 村上 加奈
【評】校庭に積もった雪。部活動を始める前に、メンバー全員でしばし雪合戦。「先輩達と」がいい。学年対抗か?
あめあがり地から光がもれている
中之条中1年 近藤  蓮
【評】雨上がりにぬれて輝く大地。「地から光がもれている」がいい。地面から漏れ出るような明るさを感じています。
ひとんちのイルミネーション見て帰る
中之条中1年 茂木梨央奈
【評】クリスマスにイルミネーションで家を飾る家庭もあります。下校時、見ながら帰るのです。「ひとんち」が効果的。
火曜日の帰りに鳴いてる迷い猫
前橋大胡小5年 前田 明洋
宿題をしたら手の横黒くなった
前橋下川淵小5年 常盤 優奈
雪ふってえのきのかしらがおじいさん
前橋下川淵小5年 大矢 彩未
ジャリポリシーン色んな音に変わる雪
前橋下川淵小5年 金子明日翔
風の手がみんなのせなかを通ってく
前橋下川淵小5年 久保田 楓
うめの花めじろたちよびティータイム
前橋桃瀬小5年 須賀  泉
おには外母に向かって豆投げた
前橋大胡小6年 須藤 風花
スギの実がオレンジ色に変わってく
前橋大胡小6年 関口 晃太
新しいくつをおろした雪の朝
前橋大胡小6年 前原 雅哉
楽器がね動物みたいになっている
前橋粕川小6年 星野みずき
妹の雪だ雪だで起きる俺
渋川小野上中2年 佐藤 直樹
ポケットでカイロを握り走るぼく
渋川小野上中3年 小野 琢郎
部屋でみたはちきれそうな夜の雲
中之条中3年 剱持  優
コタツONみかんの集合ホイッスル
中之条中3年 高平 翔大