鈴木伸一選

2011年4月21日上毛新聞掲載


大けやきくもとおしゃべりずるいぞう
前橋大胡小1年 さいとうまひろ
【評】そびえ立つ大ケヤキは空にまでとどいて、雲と楽しくおしゃべりをしているというのです。うらやましいよねえ。
はるになるくもがそわそわさんぽする
前橋大胡小1年 まゆずみゆずか
【評】春が来ると思うだけで、何だか浮き浮きそわそわしてきますね。そんな気分でいると、雲も同じように見えます。
白い花てんとう虫がいろそえる
伊勢崎赤堀東小1年 足おあおい
【評】「そえる」がじょうずな言いかた。テントウムシは赤のほかにもいろんな色がありますが、みな愛らしいですね。
ぼくの目にみどりがいっぱい春がきた
前橋駒形小2年 北爪かなせ
【評】まわりの自然にみずみずしいみどり色がぐんぐんふえてきて、何だか目の中もみどりにそまってしまいそうです。
風がふくたいそうの声もってゆく
前橋大胡小2年 大竹 ゆう
【評】たいそうで大きな声を出しても、風がそれをかき消してしまうというわけ。風の強い群馬ならではの俳句ですね。
ぶらんこにのると風さんやってくる
高崎車郷小2年 田嶋なぎさ
【評】「ふいてくる」では当たり前。「やってくる」と、まるでなかよしの友だちのように書いたのがよかったですね。
チラチラとそうじの時間雪おどる
長野原一小2年 八木 健心
【評】「おどる」という明るい感じの言葉から、冬ではなく、春の雪かもしれないと考えてみましたが、どうでしょう?
せりつみだばあばの楽しいきせつ来る
前橋駒形小3年 赤沢 杏奈
【評】セリをつんで、春のおとずれを実感する。そんなおばあちゃんの楽しみは、杏奈さんの楽しみでもあるでしょう。
風花が山の階段降りてきた
前橋山王小4年 栗原 正明
【評】山の斜面を階段に見立て、舞い飛ぶ風花をおもしろく表現しました。おもしろいのは、発想が豊かだということ。
春になる妹とちょうがお出むかえ
前橋大胡小4年 福田 知香
【評】やって来る春を、妹さんとチョウが仲よく並んでお出むかえしているというのです。なんと楽しい想像でしょう。
すずめがねまだまだ丸い春の朝
高崎金古南小4年 岸  真美
【評】冬のスズメは羽毛を丸くふくらませていますが、立春後も寒い日は同じ。その様子を、しっかりと観察しました。
なほちゃんもかわいいいぬになりたいな
前橋大胡第二保育園年長 いいづかなほ
まん月のよるはおにわがうすきいろ
前橋山王小1年 いべゆうみ
はるやすみみんなであそべこうえんで
前橋山王小1年 うぶかたいつき
チューリップのめがでかすぎてかいじゅうだ
前橋大胡小1年 ふじいれむ
三月はとりがいっぱいきにのぼる
前橋大胡小1年 まつしまあいら
春休みさくらもじゅんびをしているよ
前橋駒形小2年 岩野 ゆい
あめの日にしんぴんのかさじまんする
前橋山王小2年 かのうあまね
かげふみおにおおきなかげにかくれたよ
前橋山王小2年 かめいしゅうじ
外の色けやきのみどりに青い空
前橋大胡小2年 きたづめえみな
さんぽしてせなかに花びら入ったよ
前橋粕川小2年 中島光太ろう
春の風さくらの上にようせいだ
前橋粕川小2年 ながのりおか
ちょうちょがねわたしに気づいてとんでった
高崎堤ケ岡小2年 大塚眸都美(むつみ)
寒い朝ほかほかオムレツ作ったよ
前橋大胡小3年 大竹 叶花
ランドセル家はあきたよ春休み
群馬大附小3年 小林 征楽(せいが)
今日よりも明日の方が花開く
渋川古巻小3年 中沢 壮吾
冬の空月が明るく見える空
前橋永明小4年 小林 夏菜
春の音私のとこにちかづいた
前橋永明小4年 設楽 理子
春の風まるでおどりをおどってる
前橋下川渕小4年 平尾 夏子
桜風心ゆたかにまいおりる
高崎佐野小4年 長谷川香奈
春が来た木のえだぱっと明るくなる
高崎佐野小4年 宮沢 祐希
春一番かん気せんを回してる
高崎金古南小4年 忰田 梨紗
それぞれの出会いと別れ春はそこ
高崎金古南小4年 小山 遥輝
新しい風がふくかなわたしにも
高崎金古南小4年 庭野なずな
                (学校・学年は投稿時のものです)