林桂選

2011年5月26日上毛新聞掲載


連絡帳トランプの「A」のにおいする
前橋山王小5年 栗原 正明
【評】連絡帳からなぜトランプのAのにおいがするのか謎です。でも、遠いと思われていたものを繋(つな)ぐ想像力こそ詩。
ヒヤシンスすきまだらけの春の風
前橋桃川小5年 斉藤 優維
【評】ヒヤシンスに吹く風。「すきまだらけ」がいい。ヒヤシンスの花の咲き方をうまく言い当ててもいるからです。
友だちの犬がわたしをかいできた
前橋下川渕小6年 常盤 優奈
【評】友達の犬に品定めされている気分の「わたし」。犬はご主人さまのためにチェックを入れているように見えます。
桜の花小さな天使の羽みたい
渋川長尾小6年 荒井 奏美
【評】桜の花びら一枚一枚が、天使の羽のように見えるというのです。風にそよぎ、やがて空に舞うのですものね。
カーネーションつくえのうらにかくれてる
甘楽福島小6年 小金沢天音
【評】お母さんに渡すまで隠しておく花でしょう。「かくれてる」がいい。花も同じ気持ちになって協力しています。
制服をわくわく着られる春が来た
東吾妻太田中1年 寺嶋 純伶(すみれ)
【評】中学生になって早く制服を着たいと待っていた春。いよいよ制服が着られます。このスタートの気持ちを忘れずに。
亡き祖父を思いて歩く桜道
東吾妻太田中3年 湯浅 成美
【評】桜並木に、亡くなったおじいさんにつながる思い出があるのでしょう。折々の風景に蘇(よみがえ)る姿を大切に生きます。
さくらのねすきまの空がきれいだな
前橋荒牧小5年 原  雅人
虫が鳴く夜がきたなと思う夜
前橋大胡小5年 有馬りょうが
地球にねキリンが歩く日本地図
前橋大胡小5年 阿久沢智貴
風がふき桜の魚およいでる
前橋勝山小5年 福島 菜摘
自転車で風と走るよ春よこい
前橋駒形小5年 浦田  雅
かしわ餅葉っぱの洋服ピチピチだ
前橋山王小5年 栗原 正明
タンポポが一年生のマネをする
前橋山王小5年 栗原 正明
お父さんの部屋はでっかいドラえもんのポケット
前橋山王小5年 栗原 正明
インコがねブランコのってすましてる
前橋山王小5年 高橋あづみ
ぶらんこを春風こっそりひとりじめ
前橋山王小5年 佐藤  健
木々の世に緑の夏がやって来る
前橋山王小5年 代田 将弘
チューリップ風で花びらとれちゃった
前橋山王小5年 城田 美穂
一年生桜やチューリップ大好き
前橋新田小5年 田辺 大政
夜歩く桜は空のみどり色
前橋桃川小5年 斉藤 優維
雨のにおい土からわき出る春の雨
前橋桃川小5年 斉藤 優維
夏草や緑がたくさん光ってる
長野原一小5年 金子 萌愛(もえ)
6年生みんなをひっぱる汽車になる
前橋粕川小6年 小沢 弘樹
残雪の峠を切りさくツールド草津
前橋下川渕小6年 石原 拓馬
登校班毎日歩ける弟と
前橋下川渕小6年 福永すみれ
春のサインぼくにとってはサクラだよ
渋川長尾小6年 後藤 悠希
桜さいたら空が高く見える不思議だな
渋川長尾小6年 阿久津美来
校庭にかがやくひかり桜かな
渋川金島中1年 藤塚 有美
春の風光って見える旅立つ日
東吾妻太田中1年 星野 隼人
初めてのクラスに入り黒板消し
渋川赤城北中2年 茂木 美里
春休みつるした制服かがやいて
下仁田中2年 神戸 美紅
蜃気楼夢の中より見てをりぬ
吉岡中2年 佐藤 宏貴
今日は良い天気、桜のつぼみも笑ってる。
渋川赤城北中3年 狩野 愛気
黒板に秋風当たる昼休み
渋川小野上中3年 小野 秀哲
                (学校学年は投稿時のものです)