鈴木伸一選

2011年6月2日上毛新聞掲載


五月晴メガネをかけたよく見える
伊勢崎赤堀小5年 古屋 華乃(かのん)
【評】私も眼鏡をかけているので、古屋さんの気持ちはよく分かります。大げさでなく、世界が違って見えますものね。
まど開けて五月の風が入ってくる
前橋大胡小6年 塩月 沙和
【評】たいへん素直な書き方で、五月の風のすがすがしさがまっすぐに伝わってきます。私も窓を開けたくなりました。
大けやき春の夜空にえだのばす
前橋大胡小6年 長井 梨奈
【評】「朧おぼろよ夜(おぼろよ)」と言うこともある春の夜空は、水気を含んで、しっとりとした感じ。大ケヤキも、気持ちよさそうです。
プールがねきれいになったらすぐ夏だ
伊勢崎赤堀東小6年 高島 明莉
【評】プールそうじをしたのでしょう。すっかりきれいになったプールを見て、夏の到来が待ちきれない高島さんです。
夏みかんお日様みたいなかおりする
伊勢崎赤堀東小6年 森野カロリナ
【評】お日様ってどんな香りなのか、本当は分からないんだけど、こう表現されると納得できてしまうから不思議です。
春だけどちょっぴり暑い館林
館林一小6年 嶋田 佳純
【評】何しろ日本でも一、二を争う暑さの館林ですものね。春のうちから、早くもそのきざしが感じられるのでしょう。
春の道制服ととのえ歩き出す
高崎中尾中2年 萩原 一允
【評】2年に進級し、作者は心に期するものがあるのでしょう。「ととのえ」という言葉が、すがすがしく響きます。
山桜緑の中でひっそりと
みどり東中2年 松島 慶幸
【評】「ひっそりと」が、いかにも山桜らしい印象。こういう控えめな美しさに目をとめることも、俳句には大事です。
快音を響かせたいよ春の空
渋川小野上中3年 杉山 大樹(ひろき)
【評】野球部員としての強い決意が、よく伝わってきます。結果はどうあれ、目標に向かって全力を注いでください。
サイクリング野原は春をまんきつ中
前橋山王小5年 桜井あかり
自転車で夏を感じる風の音
前橋大胡小5年 福田 知香
登校中みんな半そでなってくる
前橋大胡小5年 茂木 知之
春の日に小川に行ったら光ってる
伊勢崎北二小5年 石原 健登
算数がながかったなあ風かおる
伊勢崎赤堀小5年 川名 利歩
風かおるきんぎょにえさをやりすぎた
伊勢崎赤堀小5年 松本 七美
春の犬鼻を立たせて風をかぐ
前橋下川渕小6年 石原 拓馬
暑くなりケヤキの下に人ふえる
前橋大胡小6年 田中 清玄
もうすぎるおわりにちかづく春の道
高崎馬庭小6年 清水 理央
春風は今日も元気にふいている
館林一小6年 石井 竜也
学校の生活に慣れもう夏だ
渋川小野上中1年 吉沢 未佳
夏近し並んで待ってる水飲み場
東吾妻太田中2年 中沢  雅
テスト中頭の中に霧が出る
渋川赤城北中3年 狩野 静香
ベランダに花びら落ちてる三連休
渋川小野上中3年 新井 航大
雨あがり緑が水をはじいてる
東吾妻太田中3年 水出 大地
               (学校・学年は投稿時のものです)