林桂選

2011年6月9日上毛新聞掲載


落ちつばき地面に帽子かぶせてる
前橋山王小5年 栗原 正明
【評】花びらがちりぢりにならないツバキの花の散り方を、「帽子」に見立てて表現しました。被っているのは地面。
バーベキューとちゅうでさくらが花ふぶき
前橋下川渕小5年 篠田 蒼樹
【評】バーベキューをしながらの花見です。途中で花吹雪が舞ってきて豪華絢爛(けんらん)で贅沢(ぜいたく)な宴になりました。羨(うらや)ましい。
こいのぼり空うきながら笑います
伊勢崎宮郷二小5年 多賀谷友翔
【評】コイノボリは大きな口を開けて笑っています。しかも空に浮かんで。「空うきながら」に詩の発見があります。
妹がつぼみの前で待ちぼうけ
前橋下川渕小6年 関根 朱莉
【評】ツボミの前で、花が咲くのを見ようと待っている妹さん。誰も一度は咲く瞬間を見たいと思うものですね。
くもながれ私の空から出ていった
甘楽福島小6年 久保真梨子
【評】どこまでが「私の空」なのでしょう。視界の限りかな? 雲が出て行くには、長い間見ている必要がありますね。
友達とすいこまれていく桜道
みなかみ水上中1年 鈴木 舞花
【評】友達と歩く桜並木。「すいこまれていく」がいい。花のトンネルに入るよう。気持ちも吸い込まれてしまいます。
シャボン玉小さな小さな虹の足
高崎中尾中2年 金沢 祐馬
【評】シャボン玉を虹の足に見立てました。虹色に輝いているシャボン玉から虹が架かっているという発想がユニーク。
木もれびに友の顔が光ってる
渋川金島中3年 深沢 千尋
【評】樹下にいる友達。ちょうど木洩(も)れ日が顔に落ちて、輝いて見えます。若い感性が捉えた青春像になっています。
花みずき赤白咲いて鳥遊ぶ
前橋大胡小5年 三輪 もえ
ポップコーンはじけて元気ふくらむよ
前橋勝山小5年 福島 菜摘
飛行機がまっぷたつに空わっていく
前橋勝山小5年 青柳  吟
竹の子が空を刺そうと生えてきた
前橋山王小5年 栗原 正明
学校のえのきみどりにそまってく
前橋下川渕小5年 大手 俊佑
春が来て母とならんで草むしり
前橋下川渕小5年 新井麻由季
爪みがき小さな爪にも春が来た
前橋桃川小5年 斉藤 優維
春の空シャボン玉がうつしてる
伊勢崎北二小5年 本橋 睦月
通学路春のまん中宝箱
前橋下川渕小6年 茂木  碧
桜付近亡き人たちが見えてくる
高崎城山小6年 太田 彩翔(あやか)
一年生学校なれると桜ちる
高崎城山小6年 浅見 玲緒
満開の桜と光るランドセル
高崎馬庭小6年 小沼 英知
菜園のアスパラぐんと背をのばす
伊勢崎赤堀東小6年 新山恵瑠菜
奧四万湖エメラルド色の春の水
中之条小6年 湯浅帆乃花
二号橋ホームベースがながめてる
長野原一小6年 清水龍太郎
妹の一番の敵耳そうじ
東吾妻太田中1年 阿部 夢香
退院の祖母待っていた桜の木
高崎中尾中2年 河田 夏妃
休みの日家族で見に行く芝桜
高崎中尾中2年 後藤 龍二
シャボン玉あの家この家旅をする
高崎中尾中2年 長谷川 遥
チューリップカラフルバケツが雨ためた
渋川赤城北中2年 田子 伶奈
雨上がりスイカの苗を植える祖父
東吾妻太田中2年 田中  陽
どこからか五里霧中の初蛙
渋川赤城北中3年 大畠 稜平
若葉生え青空のもと走りだす
渋川金島中3年 村山 夏穂
木水たまりの影が敵だと思う犬
下仁田中3年 黛  祐貴
                 (学校・学年は投稿時のものです)