鈴木伸一選

2011年6月16日上毛新聞掲載


テレビ見て大笑いしたつゆの夜
前橋大胡小5年 岩田 みく
【評】梅雨どきの、何となくうっとうしい気分を吹き飛ばすかのような大笑いです。もちろん、家族みんなででしょう。
登山中鳥の鳴き声ふってきた
高崎城山小6年 太田 彩翔(あやか)
【評】「ふってきた」という表現が印象的です。突然、思いがけない方向から鳥の鳴き声が聞こえてきたのでしょうね。
赤いバラ異国の祖母を思い出す
赤城養護小児医療センター分校中年 野村 愛子
【評】外国で暮らす祖母か。外国人の祖母か。何にせよ、赤いバラには二人の大切な思い出が秘められているようです。
差し入れを田にいる父に持っていく
東吾妻太田中2年 中嶋 美玲
【評】田仕事に精を出すお父さんに、食べ物やら飲み物やらを届けに行く作者。お父さんの笑顔が目に浮かぶようです。
春の空黒板消しで雲を消す
渋川赤城北中3年 岩崎 貴之
【評】黒板消しでチョークの字や絵を消すように、雲もひと拭きで消せたら面白い。春らしいおおらかさがいいですね。
青空がプールの底に映ってる
渋川小野上中3年 杉山 大樹(ひろき)
【評】プールそうじの情景でしょう。たまり水に映った青空を見ていると、近づく夏が実感され、わくわくしてきます。
プール開きプールを見つめて笑ってる
前橋下川渕小5年 高橋 美羽
なえをうえおまじないして夏をまつ
前橋大胡小5年 金子 龍玄
かわせみの鳴き声聞こえ水遊び
伊勢崎赤堀小5年 長嶋 那生(なお)
父の日にめがねをかった夏の風
伊勢崎赤堀小5年 松本 七美
夏の空泳ぎたくなる深い青
伊勢崎あずま南小5年 藤生 花鈴
春の風頭にうかぶ花畑
前橋大室小6年 関根 里奈
頭の上鉄板みたいに暑くなる
前橋下川渕小6年 大杉 航介
つかれたら聞こえてきたよ鳥の声
前橋白川小6年 高橋 美穂
朝の空鳥は未来を運んでる
渋川赤城北中2年 石田隆之介
春来たか心はここにあらずとも
渋川小野上中2年 穴沢 佳子(かこ)
春風と明るい校庭突っ走る
みどり東中3年 平石 風歩
五月雨に打たれて仰ぐ京の空
安中松井田東中3年 桜井 里花)