| 鈴木伸一選 |
2011年8月25日上毛新聞掲載
| 空蝉やそらを見上げて物思う | |
| 前橋西高1年 高橋 瑞穂 | |
| 【評】空を見上げて物思いにふけっているのは作者であるとも、空蝉(うつせみ)であるとも読めます。そのダブルイメージがいい。 | |
| 送電線夏を歩いて永遠に | |
| 渋川女子高1年 塩谷 弥生 | |
| 【総評】私は学校にうかがって、児童生徒のみなさんの前で俳句の話をすることがよくあります。その際、「発見」の大切さという点に必ず触れますので、今日は、これについて少し考えてみたいと思います。 発見とは、「世の中に知られていなかったものを見つけ出すこと」と辞書に書いてあります。確かにその通りなのですが、俳句の場合はそんな大きなことではなく、「身近にあるのに気が付かなかったものを見つけ出すこと」くらいに理解しておけば十分だと思います。もちろん、何かを発見するには、身の回りをよく観察しなければならないことは言うまでもありません。「なんだ、簡単だ!」って、みなさんは思うかもしれません。でも、本当にそうでしょうか。 自分の身の回りを「見る」だけなら、確かに簡単です。そして、「見る」だけでも、それなりに楽しいでしょう。けれど、本当に大事なのは、自分でいろいろと努力をして「見つける」ことなのです。何かを見つける苦労と楽しさを実際に経験することが、みなさんには一番必要なのです。「見る」と「見つける」。この違いを、ぜひとも、みなさんなりに考えてみてください。 | |