鈴木伸一選

2011年8月25日上毛新聞掲載


夏休み川辺のベンチで寝転んで
前橋山王小5年 栗原 正明
【評】夏休みだからといって、特別なイベントばかりがあるわけではありません。こうして、のんびり過ごすのもいい。
夏休み忙しくもなくひまでもなく
前橋桃川小5年 斉藤 優維
【評】独特のユーモラスな俳句。特に忙しくもないが、かと言ってひまでもない。要するに、ちょうどいいということ。
かきごおりおもいおもいの色になる
中之条名久田小5年 福島 里佳
【評】好きなかき氷の色も違うし、みんなの考えることもそれぞれ違う。それが個性だし、その違いが大事なんですね。
輪になって線香花火をみつめけり
吉岡中2年 木村  勅
【評】その場の様子を丁寧に描こうとする姿勢に好感が持てます。「輪になって」という表現が、特に印象に残ります。
校庭で空を見あげる夏の昼
みなかみ水上中2年 伊藤 綾美
【評】学校生活の中のありふれた一こまのように見えますが、決してそんなことはない。豊かな青春性が魅力的です。
花火して夏の終わりにひたる夜
中之条中3年 黒崎 香那
【評】夏の終わりは、だれしも感傷的な気分になります。そんな気分にひたり、花火のはかない炎を見つめる作者です。
サルビアの炎の塔に花が咲く
前橋山王小5年 栗原 正明
なっとうの糸もふき飛ぶせん風機
前橋下川渕小5年 中林 滉貴
消しゴムがコロコロ転がる大空へ
前橋大胡小5年 金井 順正
夕日がねさどがしまを照らしてる
伊勢崎赤堀東小5年 須藤 千遥
大けやきみんなと一緒夏休み
前橋大胡小6年 山形 百音
スーパーで四角い西瓜見つけたよ
渋川長尾小6年 角田 千弘
ほんのりと線香花火夜を照らす
吉岡中1年 大井 奈々
プール後ふと空見ると雲の峰
高崎中尾中2年 酒井  瞭
夏雲を見て思い出す祖母の顔
みなかみ水上中2年 廣田 美帆
夏の夜祭りの声が町歩く
みなかみ水上中2年 宮代 紗希