鈴木伸一選

2011年9月8日上毛新聞掲載


おまつりにかみなりもいっしょに参加する
前橋山王小6年 小出 かほ
【評】お祭りの最中に夕立になりました。お祭りがあまり楽しそうなので、雷様も仲間入りしたがったというわけです。
ひるとよるねいろがちがうむしのこえ
前橋宮城小6年 小倉 凌斗
【評】言われてみると、同じ虫の声も昼と夜では確かに違うようです。微妙な点によく気づいたなあ、と感心しました。
なつのうみゆうひへつづくうみのみち
高崎佐野小6年 江田 英斗
【評】水平線に夕日が沈んでゆくとき、海の上に光が反射して、帯のように見えます。それが「うみのみち」でしょう。
空と海どちらも青い夏休み
榛東南小6年 上堀内 駿
【評】青一色のそう快な夏休みのイメージが、ぱっと浮かんできます。素直な書き方ですが、それがかえってよかった。
暑いけど葉っぱが落ちて夏終わる
渋川小野上中1年 外丸 伊織
【評】「病葉(わくらば)」と言い、夏でも変色して落ちる葉があります。作者には「夏終わる」を思わせる光景だったのでしょう。
木の緑絵の具よりも光ってる
渋川小野上中2年 竹内 義和
【評】実際の木の緑のみずみずしさやつややかさは、確かにどんな絵の具を使っても、再現することは不可能でしょう。
青い空色が抜けてく秋近し
渋川小野上中3年 佐藤 真由
【評】秋が近づくにつれて、空の青さにも微妙な変化が現れてきます。透明感が増してくると言ったらいいでしょうか。
栗揺らす風によりかかる季節かな
渋川赤城北中3年 桜井  翼
【評】栗(くり)の実を揺らす風に寄りかかるというのは、どのような状態なのでしょうか。その不思議な感覚に惹(ひ)かれました。
いつの間に夏のおわりがすぐそこに
下仁田中3年 飯野 夏美
【評】目の前に、夏の終わりを具体的に表すものがあるわけではないでしょうが、感覚としては、確かに分かるのです。
熱帯夜タイマー切れて目が覚める
下仁田中3年 茂木 朱音
【評】冷房器具のタイマーが切れた途端、暑苦しさに目が覚めてしまう。この夏、多くの人が同じ思いをしたはずです。
空気が静かになって夏から秋への途中
前橋桃川小5年 斉藤 優維
海の音風とともにさってゆき
前橋桂萱小6年 村田 智輝
みんながねたくさんあそぶなつのそら
高崎佐野小6年 杵渕 京介
心臓にドーンとひびく大花火
高崎国府小6年 松村 太一
子供から年よりまでの夏祭
榛東南小6年 金井 航希
青い空プールの中も青かった
渋川赤城北中1年 荒井 貴汰
大輪の花火を見上げる送り盆
みなかみ水上中1年 鈴木 健太
夏木立おしゃべりはずむ昼休み
長野原東中2年 小林 茉央
快晴の夏にとびこむプールかな
渋川赤城北中3年 岩崎 貴之
水道も汗をかいてる夏の昼
渋川赤城北中3年 松井 勇樹
成績とグリーンカーテン伸び悩む
渋川小野上中3年 飯塚 遥己
かぶら川水面涼しげ夏の午後
下仁田中3年 諏訪 珠那(じゅな)
夏祭り今年は行けない受験生
下仁田中3年 田村 静夏