林桂選

2011年9月15日上毛新聞掲載


夏休み宝さがしに行ってくる
高崎馬庭小5年 並木 柊悟
【評】夏休みは、宝探しのためのような毎日かもしれません。夏休みの気分を的確に表現している見事な作品です。
分きざみあと千八十分で海へいく
伊勢崎北二小5年 太田 凌輔
【評】待ちきれない気持ちが、待ち時間を分で数えさせています。分の方が数字が早く小さくなって行きます。
大けやきこてきの曲でゆれている
前橋大胡小6年 町田 菜摘
【評】夏休みの鼓笛練習。爽やかな風に曲を乗せていると、大ケヤキも曲に合わせて揺れているように見えます。
柔道のみんなでいくよ海の家
渋川長尾小6年 清水 実里
【評】柔道を習っている道場の仲間と一緒に海の家に行くのです。学校の仲間とは違う仲間と遊べるのも夏休み。
おお夏だにゅうどう雲が仁王立ち
みなかみ水上中1年 福田 春香
【評】大きく立ち上がる入道雲を、仁王立ちと表現。そのたくましい姿に夏が来たことを実感しています。
試合着の汗の重さが身にしみる
高崎中尾中2年 唐沢 海都
【評】汗で重くなった試合用のユニホーム。「身にしみる」のは、思ったように力が出せなかったからかもしれません。
あめんぼう動いてゆがんだ空の青
吉岡中2年 滝沢  樹
【評】水馬(あめんぼう)が浮かぶ水面に映る青い空。その青い空が、アメンボの動きで微かに揺れて見えるのです。観察眼のよい句。
試合後の仲間の笑顔ぬれていた
中之条中3年 霞  友姫
【評】3年生の最後の大会。濡(ぬ)れていたのは、汗か涙か分かりませんが、笑顔は力を出し切った満足感からでしょう。
夜の風せなかにあたると気持ちいい
前橋大胡小5年 上原あや花
入道雲ゴム人間みたいにうでのばす
前橋山王小5年 栗原 正明
夏休み大きな海であそぼうよ
伊勢崎北二小5年 森 慶太郎
日がしずみ見とれてしまう海の上
伊勢崎北二小5年 氏原瑠之介
海の中人も魚もおどってる
伊勢崎北二小5年 岡田 直也
雨が降る家全体にひびいてる
前橋大胡小6年 駒 あかね
家の犬遠くのかみなり耳すます
前橋大胡小6年 駒 あかね
一輪車バランスとって風をきる
前橋大胡小6年 前田 明洋
カブトムシ死んじゃいそうな暑さだよ
高崎馬庭小6年 小板橋涼雅
職員室グリーンカーテンエコの夏
高崎馬庭小6年 清水 理央
大仏は夏のサウナに入ってる
伊勢崎あずま小6年 稲垣 愛深(あみ)
大仏はクーラーつけずに座ってる
伊勢崎あずま小6年 横堀亜由美
東慶寺初夏だけ咲いてる岩がらみ
伊勢崎あずま小6年 須永 賢也
暑い日はまだまだ続く宿題も
渋川長尾小6年 後藤 悠希
無意識に下じきうちわになりにけり
渋川小野上中1年 青木 萌恵
空の中入道雲の塔完成
高崎中尾中2年 有沢 祐香
「がんばって」自分にひびかせ今日も走る
みなかみ水上中2年 小野 菜月
暑さから時計の刻み重くなる
渋川小野上中3年 平方 夏美
健大に群馬の夏を甲子園
下仁田中3年 森下  颯
水馬のおいかけっこを見てをりぬ
吉岡中3年 松岡 祐香