鈴木伸一選

2011年10月20日上毛新聞掲載


先生がきんもくせいをもってきた
前橋大胡小1年 よしかわはる
【評】先生は、きせつごとにいろんな花をもってくるのでしょう。キンモクセイのあまいかおりが、教室に広がります。
秋の山はっぱの音がきこえてくる
前橋山王小2年 やじまみほ
【評】春や夏とちがい、秋になると山はずいぶん静かになります。だから、木の葉が風に鳴る音がよく聞こえるのです。
いどみずがぬるくかんじてあきがきた
伊勢崎赤堀東小2年 高柳 聖奈
【評】いど水は暑い季節はつめたく、すずしい季節はぬるく感じられます。自分の体験を通して「秋」を発見しました。
どくしょしておいしいさんまをたべました
前橋永明小3年 岩田しゅんすけ
【評】読書のあと、晩ごはんにサンマを食べたのでしょう。読書の秋と食欲の秋を、続けて経験したというわけですね。
かれはがねわたしの心にとんできた
前橋駒形小3年 ますだかりん
【評】「わたしの心に」という表現が、とてもいい。とんできた枯れ葉に心が動いたことを、こう書いたのでしょうね。
リレーでねかげもきょうそうしているよ
前橋大胡小3年 くろさきるみね
【評】秋晴れの下の運動会。選手はもちろんのこと、その影もいっしょうけんめい走っているという発見がいいですね。
きんもくせいきょうしつまでいいにおい
前橋粕川小3年 真下すずな
【評】校庭のキンモクセイかな。近くの家からかおってくるのかな。いずれにしても、秋の季節感たっぷりの俳句です。
秋の川かぜにふかれてながれてく
高崎堤ケ岡小3年 淡嶋 陽和
【評】川の流れに沿そうようにして、風がふいてゆくのです。それだけなのに、秋の季節感がとてもよく伝わってきます。
ばあちゃんがほしがきほす風ふいてきた
渋川古巻小3年 中沢 壮吾
【評】干し柿を作り始めるのにちょうどいい時季を、おばあちゃんはよく知っているのです。さすがだな、と思います。
秋の風ふんわりしている風だった
前橋大胡東小4年 矢野 利奈
【評】「ふんわり」という言葉に、はだにふれる秋風のやさしい感じが、よく出ています。気持ちが、ほっとしますね。
とちの木のげんこつ上からふってくる
前橋月田小4年 北爪すず花
【評】トチの実がふってきて、頭に当たったのでしょう。それを「げんこつ」にたとえたのが、何ともユーモラスです。
ともだちのおうちであそびとんぼみた
前橋山王小1年 はぎわらさき
たいふうでくものながれがはんたいだ
前橋大胡小1年 うえのひなた
かみふうせんいきがいっぱいはいったよ
前橋大胡小1年 たかはしこころ
ときょうそうままをめざしてはしったよ
伊勢崎赤堀東小1年 おかのしゅんや
あさがおのたねのかたちはぎょうざみたい
長野原一小1年 いずみ山あいる
秋分だおはかまいりに自てん車で
前橋山王小2年 さくらいれい
台風でママのスリッパとばされた
前橋桃瀬小2年 大島こはる
えんぴつがけずれていてねひがん花
高崎堤ケ岡小2年 わたなべけんたろう
あきばれとままのおにぎりうれしいな
伊勢崎赤堀東小2年 足尾あおい
子どもはね秋も元気ですごしてる
桐生新里北小2年 根岸 柊平
おち葉がねぽーっと赤くなりました
前橋荒牧小3年 水野 優希
台風の次の日空がわらってた
前橋駒形小3年 塩田 晃弓(あみ)
さむい日はねこの気もちがわかってくる
前橋大胡小3年 池津 彩香
アキアカネ犬のしっぽにとまってる
前橋粕川小3年 山ざきたくみ
フラフープ百回まわして秋の風
渋川古巻小3年 さいとう可菜
ゴーヤの葉また来年とゆれている
太田韮川西小3年 深井 就斗
虫たちのなき声重ね大がっしょう
富岡一ノ宮小3年 佐藤 瑠乃
気がつくとたんすの中が冬だった
前橋大胡東小4年 入江 柚衣
さつまいも太陽みたいにあつあつだ
前橋月田小4年 こし村もえ子
とくべつな宝石見せるお月様
伊勢崎名和小4年 京野 友香
こうようで明るくきれいな山になる
下仁田小坂小4年 永井 健太
レタスがね雨のしずくをしょっている
片品武尊根小4年 星野  葵
秋の空みんなのかげが動いてる
みなかみ水上小4年 佐京りりか