林桂選

2011年10月27日上毛新聞掲載


すず虫をもらった日からぼくがパパ
前橋山王小2年 今いゆうき
【評】スズムシを育てるお父さん役を意識した作者。育てることで育つ意識を考えさせてくれる句。貴重な体験です。
とうこうはんたんぼの中に白鳥だ
前橋桃瀬小2年 工藤  葵
【評】この「白鳥」は、ハクチョウではなくてサギです。白い姿を見ると、ドキッとさせられるほど印象的ですね。
ひまわりがカクッとたおれてシャワーみたい
前橋永明小3年 吉原 沙弥
【評】花の終わった思い頭を下向きにしているヒマワリは、プールにあるシャワーみたいに見えます。花の時期を過ぎたヒマワリをよく観察できています。
かみきり虫それをころすとたいふうくる
前橋永明小3年 かぬまいっすい
【評】もちろん、こんな因果関係はありません。でも、昆虫が持つ不思議な力を感じながら遊ぶのが子どもの世界です。
わすれない初めて切ったゴールひも
前橋大胡小3年 池津 彩香
【評】徒競走で初めてゴールテープを切って一位になりました。その瞬間から「わすれない」思い出が走りだします。
かけっこが苦手でもすき運動会
前橋駒形小3年 赤沢 杏奈
【評】徒競走は苦手でも、運動会は好き。もちろん、運動会は徒競走だけではないからです。他に楽しさがいっぱい。
月がでてひつじと月がにらめっこ
前橋駒形小3年 すずきさつき
【評】月を見ているヒツジ。すると月もヒツジを見ています。にらめっこのようです。童話の一場面のような不思議な句。
さくらの木たましいねむるふしぎな木
前橋桃瀬小3年 大竹  麗
【評】サクラの花が持っている不思議な感覚を、「たましいねむるふしぎな木」と言い止めました。見事です。
うんどうかいみんなのえがおがもうまてない
前橋大胡小1年 ふじゅうこのか
おひさまが大だまころがしみているよ
前橋大胡小1年 おおいはやと
なつやすみあさがおのたねがいっぱいできた
前橋大胡小1年 むとうたくと
あさがおとはやねはやおききょうそうだ
高崎堤ケ岡小1年 ひらたあいの
ゆうごはんカレーのあじもあきのあじ
高崎馬庭小1年 荒  結菜
うんどうかいかけごえひびくあおいそら
伊勢崎赤堀東小1年 おかのしゅんや
おとうとはだっこをするとすぐにねる
前橋桃瀬小2年 大島こはる
はれそうだでもまだあめはふってるよ
高崎片岡小2年 中西なるみ
あきのじきなしのししししないている
前橋永明小3年 高橋 広太
ヘリコプターすごいかぜでおでむかえ
前橋永明小3年 せきまさむね
うなぎくんニュロニュロでシルシルだ
前橋永明小3年 てら山 匠
おどりでねふくらはぎだけかたくなる
前橋大胡小3年 くろさわみね
おうえんが空にひびいて帰ってくる
前橋大胡小3年 くろさきるみね
大けやき雲といっしょに運動会
前橋大胡小3年 池津 彩香
ピストルがドンと鳴ったら風に乗る
前橋大胡小3年 池つあやか
ソーランと空へさけぶよ運動会
前橋大胡小3年 真下 瑠星
れんしゅうで風さんいっしょにおどってる
前橋大胡小3年 田中あやな
車にね入どう雲がうつってる
前橋大胡小3年 すながもえり
夕やけに小学生が歩いてる
前橋桂萱小3年 広川桂一郎
ふるおちばさらさらぴらぴらあきの昼
前橋粕川小3年 長おあかり
秋のかぜおちばのなかはあたたかい
前橋粕川小3年 武政 采明
春になるさくらの花から風の声
前橋桃川小3年 田子 愛佳
スカイツリー大きいようだね空よりも
前橋桃川小3年 中里いぶき
青い海どこまでつづくぼくのゆめ
高崎城山小3年 松本 京一
前がみをパサッときってうんどう会
太田世良田小3年 正田 莉央
お月様おだんご食べにいらっしゃい
前橋大胡小4年 前原 貴文
風のうた冬がくるよとうたってる
前橋大胡小4年 中島  楓
赤トンボ夕日の色の目をしてる
伊勢崎赤堀東小4年 風間 玲那
アキアカネ夕ぐれくるよと教えてる
伊勢崎赤堀東小4年 石井 ゆい