| 鈴木伸一選 |
2012年1月19日上毛新聞掲載
| 読初(よみぞめ)に兄の背中を追いかける | |
| 渋川女子高1年 塩谷 弥生 | |
| 寒い日はこたつと蜜柑と両親と | |
| 渋川青翠高2年 植松 結月 | |
| 【総評】2012年が始まりました。昨年は東日本大震災と、それに伴う原発事故という大変な出来事があり、ジュニア俳壇に投稿してくださる児童生徒のみなさんの中にも心を痛め、何か自分で出来る支援はないかと一生懸命に考えた人も多かったように思います。それは、被災地の方々へのメッセージを込めた俳句がたくさん寄せられたことを見れば、すぐに分かります。もちろん、メッセージだけでは俳句と呼ぶことはできません。また、メッセージだけでは、みな同じような内容となってしまいます。ですから、ジュニア俳壇に入選するかしないかという点だけに絞れば、入選は難しいと言わざるを得ません。 しかし、本当に大切なのは入選することではなく、被災地の方々への思いやりや、困っている人を助けたいという気持ちなのです。少し難しい言い方をすれば、「人の痛みを自分の痛みと感じる」ということです。これには、想像力が要ります。そして想像力こそが、俳句においても一番大事なものなのです。被災地の方々を思いやることのできた人は、想像力が豊かなのです。そういう人は、これから良い俳句もどんどん書けるようになってゆくでしょう。 | |