佐藤清美選

2012年2月16日上毛新聞掲載


冬支度足ですること多くなる
前橋山王小5年 栗原 正明
【評】寒くなると、行儀が悪くてもつい手をつかわずに済ましてしまうことがあります。冬の生活をよくとらえています。
葉が落ちて空にひろがる枝迷路
前橋下川淵小5年 中林 滉貴
【評】樹木は葉が落ちると、込み合った枝の美しさを見せてくれます。その枝を迷路にたとえました。
冬休みできる料理がまたふえた
高崎佐野小6年 安井 晃美
【評】冬休みは特別な料理を作ることが多くなります。家族のために作るうれしさ。食べてもらえるうれしさ。
毛糸編む赤い指先時を編む
渋川赤城北中1年 石田 彩音
【評】編み物は時間がかかります。赤い毛糸で、自分の思いの時間もいっしょに編みこんでゆくのです。
庭のすみ野菜漬けこむ祖母の咳
高崎中尾中2年 飯野 涼太
【評】家族のために野菜を漬けこむ祖母。その祖母の咳(せき)を気にかける孫。互いを思う気持ちが伝わってきます。
山茶花の灯し火ひとつ冬の日に
高崎中尾中2年 山崎真由子
【評】山茶花は派手な花ではありませんが、寒い中で咲く花は、心にも灯(あかり)をともしてくれます。
スーパーはすこしせっかちクリスマス
東吾妻太田中2年 中沢 雅
【評】クリスマス商戦は、ずいぶん前から始まります。クリスマスを別の角度からとらえていて面白い句です。
冬のかげぼくが大人になっちゃった
前橋勝山小5年 立見 大ち
おしょうがつカルタをやったらポッカポカ
前橋滝窪小金丸分校5年 上田絃十朗
日曜日ストーブ休ませ厚着する
前橋嶺小5年 須田 渠
雪の結晶妖精たちの観覧車
前橋桃川小5年 斉藤 優維
仲良しの猫が6ぴき遊んでる
安中小5年 久保詩緒里
冬の空遊ぶ時間がすぐおわる
前橋山王小6年 神馬 悠志
静かさでなにか悲しい冬の空
高崎金古小6年 相沢 紫苑
浅間山高き頭に雪ぼうし
高崎国府小6年 桑原 一道
大仏が季節の流れを味わってる
高崎馬庭小6年 武井 麻莉
初雪で心も景色も明るくなる
渋川金島中2年 山上 明莉
雪の中聴こえてくるのは筝の音
神流中里中2年 田島 玲奈
夕暮れを見てはおちつく帰り道
下仁田中3年 岩渕 亮子
月明り照らす町中月光色
下仁田中3年 並木 実範
休み時間日の差す窓辺で笑い合う
長野原東中3年 酒井 安海