佐藤清美選

2012年3月15日上毛新聞掲載


ぼくのいる冬の学校寒波くる
前橋勝山小5年 佐藤 真悟
 【評】ぼくのいる冬の学校という表現が面白く、特別な感じがします。そのうえにまだ寒波がくるという、二重の寒さ。
木造の歴史感じるすきま風
安中坂本小5年 加藤 鉄大
 【評】多くのせんぱいたちが学んできた木造校舎。せんぱいたちも感じたすきま風。すきま風にも歴史があるのです。
みみのおくいたいと感じる初雪だ
前橋下川淵小6年 永井 春花
 【評】みみのおくで感じる寒さ。初雪で感じるいたみは、人間が生き物であるがゆえです。大事にしたい感覚です。
けんかして私の体せい電気
前橋桃P小6年 林 花野
 【評】けんかをした後は、「私にさわらないで」と思います。ピリピリした怒りの静電気が、体の中にたまっているのです。
広告の厚みで分かるお正月
榛東南小6年 宮田 万輝
 【評】お正月の沢山の広告をながめれば心も浮き立ち、出かけたくなります。確かに、お正月は広告の厚みでわかります。
冬の朝風をかきわけ私は進む
下仁田中3年 並木 実範
 【評】朝の登校時には向かい風なのでしょう。前に進むには風をかきわけてゆくしかないのです。人生においても。
ハトたちがおち葉の中であたたまる
前橋大胡小5年 有馬りょうが
初景色ぼんやり浅間でがまんする
前橋山王小5年 栗原 正明
夜の月みんなのねがおをよく見てる
前橋嶺小5年 須田 匡博
運んでくる雲のむこうに初日の出
前橋桃川小5年 斉藤 優維
雪がふり雪合戦で対決だ
安中小5年 久保詩緒里
都会の子雪がふるかと待ってるよ
みなかみ月夜野北小5年 寺口 うみ
お正月家族みんなでおめでとう
前橋駒形小6年 平井 龍輔
二回目の出会いと別れの春が来る
前橋細井小6年 荻野 智紀
初市のつきもだるまもまんまるい
前橋桃P小6年 野口 瑛海
水凍り水飲めなくて困る犬
藤岡美土里小6年 青柳 沙弥
祖母の家いとこみんなで年をこす
藤岡美土里小6年 大工原康平
教室の寒さが消える笑い声
渋川赤城北中1年 中沢 莉沙
校庭の隅にたたずむ寒水仙
共愛学園中2年 赤岩茉李耶
朝会うとほっぺた赤い冬の友
甘楽一中2年 大熊 美稀
雪の日にカラスがやけに目立ってる
神流中里中2年 秋和 海人
雪の上足跡二つ猫と僕
神流中里中2年 秋和 裕人
雪かきで雪と体重減らしたい
水上中2年 志田かなえ
星空が見上げた私をつつんでる
水上中2年 蝋山加奈子
シャーペンの芯が折れてく入試前
渋川小野上中3年 野村 若菜
大掃除心も家も澄みわたる
下仁田中3年 佐藤 優衣