佐藤清美選

2012年4月26日上毛新聞掲載


雲おりて孤島のような赤城山
前橋山王小5年 栗原 正明
【評】雲にかこまれて、見えているのは赤城山の山頂付近だけ。孤島のようなという表現は、赤城山によく合っています。
ポコポコと体が息する春の風呂
前橋桃川小5年 斉藤 優維
【評】新しいお湯だと、気泡がたくさんでき、体が呼吸しているかのようです。春のお風呂で、体も喜びます。
風ふくとふみきりの音遠くなる
前橋大胡小6年 駒あかね
【評】家から踏切の鳴る音が聞こえるのでしょう。けれど冬は風が吹き荒れるので、踏切の音もじゃまされてしまいます。
授業中窓の外では銀世界
中之条六合中1年 山本 大雅
【評】窓の外では雪がつくる銀世界。早く銀世界を体験したいと、授業よりもそちらの方に心が持って行かれます。
先生の怒鳴り声で春起きる
渋川赤城北中2年 石田 玄太
【評】ぼんやりしていたときでしょうか。先生の怒鳴り声で、はっと我に返ります。春もびっくりして起きたことでしょう。
雪の日は町が静かに動いてる
東吾妻太田中3年 奥木 夏穂
【評】雪が降るとすべって危険ですから、みんな慎重に行動します。音も雪に吸い込まれて、町は静かに活動します。
しもばしら遠回りでもふんでいく
前橋大胡小5年 佐藤 優衣
初市で祖母のだるまも買っていく
前橋大胡小5年 福田 知香
夕方にポツポツとつく電気たち
前橋大胡小5年 横山 夏帆
寒いのにさこうとしてる梅の花
前橋大胡東小5年 北爪 涼
さかさまでパズルを解いて春の夜
前橋山王小5年 栗原 正明
走ってて急に体が風になる
前橋山王小5年 代田 将弘
ユズの木さんちょっとかりるねここの雪
前橋嶺小5年 須田 匡博
スイセンが私はここよと香ってる
前橋嶺小5年 山田くるみ
春のにおい大きく校舎も深呼吸
前橋桃川小5年 斉藤 優維
春風とせのびをすると六年生
中之条名久田小5年 関 春奈
大えのき模様がえをしはじめた
前橋下川淵小6年 関口 真子
梅の木の雪といっしょにあるつぼみ
甘楽福島小6年 山口 春菜
ロウ梅の黄色く光る花の夢
埼玉・熊谷妻沼南小6年 榎本みずほ
立春に熊と一緒に寝ていたい
渋川赤城北中1年 石坂 珠佑
だんだんと猫の居る場所変わってる
渋川小野上中1年 青木 萌恵
音痴なねカラスに起こされ春の朝
渋川小野上中2年 村上 加奈
学生と母には長き冬の夜
東吾妻太田中2年 中山 美希
雪降る日青い服着て外歩く
下仁田中3年 大手 一海