鈴木伸一選

2012年5月17日上毛新聞掲載


一年生若葉のようにいきいきと
前橋桂萱小5年 坂下 杏樹
 【評】上級生のやさしいお姉さん、といった感じの視線がいいですね。1年生の姿が、まさに生き生きと見えてきます。
桜まいピンクのじゅうたん空を飛ぶ
前橋滝窪小6年 大谷 優花
 【評】無数の花びらがひとかたまりになって風に運ばれ、まるでピンク色の空飛ぶ絨緞(じゅうたん)のようです。何とも美しい光景。
登校中元気な声だ一年生
伊勢崎赤堀東小6年 筑井みなみ
 【評】登校班に、元気のいい新1年生が仲間入りしました。大きな声で歩いて行く様子が、何ともほほえましいですね。
緑の葉風が通って音を出す
渋川赤城北中1年 石田ことみ
 【評】木々の鮮やかな緑と、吹き渡る風の音。視覚と聴覚の両方から、初夏のすがすがしさが伝わってくるのがいい。
春の山のんびりしてる私かな
東吾妻太田中2年 剣持 真琳
 【評】のんびりしているのは春の山でしょうか。作者自身でしょうか。もちろん、両方。そこに、読者も加わります。
春昼に溶けこんでいる猫一匹
高崎中尾中3年 金井  巧
 【評】ほとんど動かず、まるで風景に溶け込んでしまっているかのような猫。春昼らしい、のどかな気分が伝わります。
朧月私ののばした手の中に
高崎中尾中3年 高橋 鞠佳
 【評】触れれば崩れてしまいそうな柔らかさを感じさせる朧(おぼろ)月。それを、そっと手に取るという繊細な感覚が魅力です。
にぎやかな声が聞こえる桜の木
前橋山王小5年 南雲 優介
前見ると五月人形光ってる
前橋下川淵小5年 神戸 秋人
春の風友達の声乗せてくよ
前橋下川淵小5年 松本 瑞生
お花見をしてたらモンキチョウが飛んできた
赤城養護小児医療センター分校小5年 田嶋 七海
ねぼうしていそいではしるしんがっき
中之条小5年 加辺 正宗
アリ達が春の神輿をかついでる
前橋山王小6年 栗原 正明
サッカーの会場桜ちっている
伊勢崎赤堀東小6年 井田 泰輝
まどの外見るとお花見したくなる
水上小6年 鈴木るうか
風に乗り桜が降りた私の手
渋川金島中1年 木暮陽菜子
閉校の校庭いつもの桜咲く
下仁田中1年 小井土 柾(まさき)
春一番犬が走った庭のあと
渋川赤城北中2年 石坂 珠佑
チューリップサラダのような彩りよ
渋川赤城北中2年 中沢 莉沙
足を止め遠足の列を眺めたり
高崎中尾中3年 石原  峻
木蓮の白鮮やかに高い空
高崎中尾中3年 海老沼りほ
お父さん急いで歩く春の暮
高崎中尾中3年 高橋  翼
春風にゆれるたんぽぽ笑顔が一つ
渋川金島中3年 樋口妃梨乃
登校中朝日背おって春の風
東吾妻太田中3年 田代 隼人
たんぽぽの綿毛と共に帰宅する
東吾妻太田中3年 中山 美希