佐藤清美選

2012年7月5日上毛新聞掲載


妹が泳ぎをおうえんこいのぼり
前橋大胡東小5年 前原孝太郎
【評】風が弱いと、こいのぼりの泳ぎも弱々しくなります。そんなこいのぼりを一生懸命に応援。かわいい妹さんです。
魚つり三びきつって日やけする
前橋大胡小6年 木島 航陽
【評】そう早く釣れるはずはなく、といって長時間でもなさそう。3匹釣って日焼けするという時間の設定が絶妙です。
飛び出して弟朝からこいのぼり
前橋大胡小6年 高橋  唯
【評】端午の節句にしか上がらないこいのぼりを、家を飛び出して朝から見に行く弟さんの、わくわく感が伝わります。
春暑し立つたび俳句が歩けない
前橋山王小6年 栗原 正明
【評】俳句が誰かの心まで、自分から歩いて行くものなら、春の暑さは俳句がちょっとくじけてしまうものなのかも。
父おそく今夜もぼくが風呂みがき
前橋山王小6年 白石 泰地
【評】本当なら風呂磨きの当番はお父さんなのでしょう。仕事で遅いお父さんのために、心をこめて風呂を磨きます。
父の日の喜ぶ笑顔また見たい
渋川中2年 田鍋  響
【評】「また見たい」という言葉で、作者の父への感謝の気持ちが伝わります。読み手も温かい気持ちになります。
蛙たち何度鳴いてもそろわない
渋川小野上中2年 平形 里奈
【評】カエルの合唱といいますが、カエルたちには周りと合わせる気は全くないでしょう。そろわない合唱、愉快です。
春の空千切りをするブラインド
渋川赤城北中3年 茂木 美里
【評】ブラインドを細めに開けると、空いた空間から千切りにされた春の空が見えます。着想が面白い俳句です。
くもりのひお空はきっと悲しんでる
前橋桂萱小5年 ねのいりゅうき
強い風だけど空色いい色だ
前橋下川淵小5年 武田 歩巳
花火にねつられて星たち落っこちそう
前橋月田小5年 北爪すず花
お月様明日の遠足晴れますか
伊勢崎境剛志小5年 松田  楓
鯉のぼり風の波でサーフィンだ
前橋大胡小6年 岩田 美紅
お母さんにらみをきかせる参観日
前橋大胡小6年 酒井 仁成
おばあちゃんと笑って過ごす日曜日
前橋山王小6年 田口 紗希
竹やぶがさわさわゆれる夏の風
高崎多胡小6年 町田穂野香
春の陽にまぶたが重く下がってく
甘楽福島小6年 横山 大悟
散歩中犬が春をさがしてた
長野原一小6年 市村  葵
また明日夕焼色はわかれの色
水上小6年 鈴木るうか
つばめの巣小さな顔が見えている
渋川赤城北中1年 田子 玲香
うきうきの心がはねる蛙もはねる
渋川小野上中1年 佐藤 万緒
山のきぎやさしい緑に衣がえ
下仁田中1年 神戸 泰一
木々の中さしこんでくる日ざしかな
下仁田中1年 貫井 綾乃
すれちがう人の笑顔に風かおる
下仁田中1年 茂木  聖
午後授業ポカポカ陽気が私を包む
東吾妻太田中1年 佐藤 南泉
庭の中あたらしい色たされてく
東吾妻太田中1年 田島のぞみ
夕焼けの光をあびて元気だす
渋川赤城南中2年 小田桐侑史