鈴木伸一選

2012年8月9日上毛新聞掲載


キンポウゲ食器洗いがしたくなる
前橋桂萱小5年 岩上 千紘
【評】キンポウゲの花と「食器洗い」は無関係なのに、なぜか関係があるように見えるのが、俳句のおもしろいところ。
大けやき航空写真の真ん中に
前橋大胡小6年 関口 雄斗
【評】大ケヤキは大胡小のシンボルですから、記念の航空写真でも真ん中に写っています。樹齢300年だそうですね。
予報よりだいたい2℃は暑くなる
前橋下川淵小6年 中林 滉貴
【評】なるほど、確かにそうですね。直射日光が当たる場所ではさらに暑くなりますから、十分に注意してください。
そっともつセミのぬけがら城の道
群馬大附属小6年 飯野 暁凱(あきよし)
【評】親子俳句教室での作。高崎城址公園を歩きながら俳句を作りました。「そっともつ」に、実感がこもっています。
Tシャツが南風受け泳いでる
伊勢崎赤堀東小6年 大比良紗奈
【評】からりと乾いた南風に、干されたTシャツがひらひらと揺れています。暑くても、気持ちのいい夏の日中です。
縁側に寝ると聞こえる風の音
渋川赤城北中3年 斉藤 望萌
【評】私の家には縁側がないので、作者がうらやましいくらい。涼しい風が通り抜けて、いい夢が見られそうですね。
夏帽子笑顔あつめて光りけり
吉岡中3年 滝沢  樹
【評】これも親子俳句教室での作。暑い日だったので、みなが帽子をかぶり、楽しげに吟行する様子が描かれています。
サッカーでボールに汗がポタポタと
前橋大胡小5年 添谷 修登
大けやき夏の空から影ぼうし
前橋大胡小5年 吉川 幸多
雨の音負けずにたいこひびかせる
伊勢崎赤堀東小5年 津久井開斗
サッカーをしてるときたよ夕立が
中之条小5年 松井 望斗(ほくと)
ハンガーがドア叩く夜遠花火
前橋山王小6年 栗原 正明
遠い夏海は空より偉大なり
前橋桃川小6年 斉藤 優維
真夏日のとおくを見てたらゆがんでる
伊勢崎あずま小6年 田島  剛
天の川千の想いと流れゆく
渋川中2年 須田 紅葉
梅雨長し仲見世歩く人多し
吉岡中2年 宇貫 雅人
風を切り夏駆け抜ける陸上部
太田藪塚本町中3年 工藤 直大
すれ違う夏の思い出かかえてる
渋川赤城北中3年 都丸 鈴音