鈴木伸一選

2012年8月23日上毛新聞掲載


夏空の光をかえす青い海
前橋広瀬小5年 飯田 京香
【評】青空の光を青い海が反射し、風景全体がキラキラと輝いているような気がします。いかにも夏という感じですね。
夏の月算数ノートおわったぞ
伊勢崎赤堀小5年 千吉良芽依利
【評】一生けんめい算数ノートに取り組んでようやく終わらせると、いつの間にか、月が昇る時刻になっていたのです。
卓球の台に残った汗のあと
前橋山王小6年 白石 泰地
【評】激しい運動が終わった後の静けさが、よく伝わってきます。「汗のあと」という言葉が、たいへん効果的です。
習い事やっと終わった氷水
伊勢崎赤堀小6年 中原 周哉
【評】習い事の時間が終わり、少しのんびりできるのです。氷水は、俳句ではかき氷のこと。頭と体を休めましょう。
すりきずをつくって帰る風かおる
伊勢崎赤堀小6年 八木 郁海
【評】すり傷と言っても、あまり痛い感じはしません。「風かおる」という季語の、すがすがしい印象のせいでしょう。
朝顔が夏に向かってのびている
伊勢崎赤堀東小6年 茂木  栞
【評】朝顔は、「夏」という季節そのものに向かって、ツルを伸ばしているというのです。なるほど、と思いました。
オゼコウホネ一輪の花さいている
渋川中郷小6年 石関 未琴
【評】オゼコウホネは、水の上に出た茎の先に黄色の花を一つだけつけます。その様子が、しっかりと書けています。
蝉の殻見ている母の顔幼な
吉岡中3年 滝沢  樹
【評】蝉の抜け殻を眺めているお母さんの顔に、ふと童心を見て取った作者。表現技術は、大人の領域に達しています。
暑くなり草もへにょんとたおれてく
前橋大胡小5年 伊藤 美紅
いっしゅんでかん声上がる花火かな
前橋桂萱小5年 田部井遥香
計画がぎっしりつまった夏休み
前橋山王小5年 石崎 雄斗
夏の果連絡コーナーいっぱいだ
伊勢崎赤堀小5年 大沢 永実
夏の日のとなりのクラス英語だな
伊勢崎赤堀小5年 加部 帆南
夏のあせいっぱい走って目にしみた
下仁田小5年 内田 璃鈴
汗たれて空見あげれば青い空
前橋山王小6年 上原あかり
目的も無く風鈴の通学路
前橋山王小6年 栗原 正明
勉強が身にならないほど汗がでる
前橋山王小6年 竹渕 優太
背泳ぎでコースを外れる夏休み
前橋桃川小6年 斉藤 優維
なつかしい去年の文集夏の空
伊勢崎赤堀小6年 金井 結夏
一学期学んだ分の汗をかく
伊勢崎赤堀小6年 川名 利歩
早々と瑠璃の風鈴初夏の風
伊勢崎赤堀東小6年 窪田 絢乃
暑いのに畑へ走るおばあちゃん
伊勢崎赤堀東小6年 松井 優佳
風鈴が鳴ると私の夏終わる
高崎中尾中1年 山崎 秋穂