鈴木伸一選

2012年9月6日上毛新聞掲載


あめのおとすずしいくうきかんじるよ
前橋桂萱小1年 いしかわほのか
【評】雨の音をきいていると、まわりのくうきが、すこしひんやりしてくるような気がします。なるほど、と思います。
夕だちだお空の水どうこわれてる
前橋大胡小2年 えんどうまなか
【評】「バケツをひっくり返したよう」というのはよくありますが、この句は、こわれた水道と言ったのがおもしろい。
いもうとがだんべいおどって夏まつり
前橋月田小2年 大石ちひろ
【評】「だんべいおどり」の楽しい動きは、夏まつりにぴったり。小さな子がおどると、本当にかわいらしいですしね。
ゆうがたにポストをみたらにじあった
前橋桃瀬小2年 みやうちひなた
【評】ポストは、家の郵便受けのことでしょう。郵便を取りに出たら、ちょうどにじが出ていて、うれしかったのです。
かきごおりいろいろ夏が見えてくる
渋川中郷小2年 荒平  倫
【評】かきごおりにはいろんな色があって、見ているだけでうきうきします。夏の楽しみも、いろいろ思いうかびます。
ひえい山せみといっしょにかねがなる
前橋大胡小4年 川上 りな
【評】比叡山(ひえいざん)は京都府と滋賀県にまたがる山で、延暦寺(えんりゃくじ)という大きな寺があります。その様子が、よく書けています。
せんぷうき何を言っても首をふる
前橋大胡小4年 角田 らん
【評】似た作品はあるかもしれませんが、この句はこの句で、ユーモラスなところがいい。季節感も、よく出ています。
ヘチマのつるフェンスをつかみ空を見る
前橋大胡小4年 間野 智暉
【評】「フェンスをつかみ」というふうに、ものをしっかりと観察したので、「空を見る」という発見ができたのです。
夏休みなしのかわむきうまくなる
前橋大胡小4年 吉田 千洋
【評】こんなちょっとしたことでも、夏休みのいい思い出になるのです。家のお手伝いを、たくさんしたのでしょうね。
せんぷうきうちわであおいであげようか
前橋大胡小4年 吉原 み空
【評】一日中、動き通しの扇風機。思えば、たいへんな重労働です。たしかに、うちわであおいでやりたくなりますね。
暑い日はまだまだ続くでも遊ぶ
前橋桂萱小4年 松下さとや
【評】今年はきびしい残暑が長く続いていますが、それに負けず、子どもたちは元気いっぱい。どんどん遊びましょう。
ムクドリがスイミーみたいに空およぐ
前橋下川淵小4年 中林 愛佳
【評】『スイミー』は小さな魚の話ですが、仲間と大きな魚の形になって泳ぎます。なるほど、ムクドリもそんな感じ。
のどとおるいっちょくせんの氷みず
太田世良田小4年 正田 莉央
【評】ここでの氷水は、かき氷ではなく、氷をうかべた水のことでしょう。冷たさが、まっすぐにのどを通る感じです。
ダンゴムシちこちこちこちこあるいてる
前橋大胡小2年 ぬの川しょうご
おねえちゃんケンカのさい中トイレ行く
前橋山王小2年 のざわはや
なつやすみくじで一とうあたったよ
前橋大胡小3年 くぼたともき
夏休みさいごの夜はやきにくだ
前橋大胡小3年 ふじさわれいや
土曜にねうちのすいかがとれました
前橋大胡東小3年 えびのふう人
弟といっぱい遊んだ夏休み
前橋大胡東小3年 山川知紗希
水めんの水をけってく石の音
前橋桃瀬小3年 石井  穏
せんぷうきわたしのほうを見ているね
高崎佐野小3年 かん田はるか
クーラーをつけたらすぐにパパがねる
前橋大胡小4年 高橋じゅん
夏休み友だち1人またできた
前橋大胡小4年 高橋たつ生
妹ははじめて海をみたんだよ
前橋大胡小4年 山田ともか
風さわぎ止まぬ風りん夏の終わり
前橋桂萱小4年 加藤 成応
夏休みいとこは泣いて人見知り
前橋駒形小4年 赤沢 杏奈
先生にフウセンカズラのたねもらう
前橋駒形小4年 根岸 まい
橋の上はぐろとんぼがぱたぱたと
群馬大附属小4年 小林 征楽(せいが)
はかまいりじいちゃんの汗ふいてやる
渋川古巻小4年 斎藤 可菜