佐藤清美選

2012年9月13日上毛新聞掲載


そよ風はぼくの心を持っていった
前橋下川淵小5年 大沢 春樹
【評】そよ風に持っていかれてしまった心。詩的な感じがしますし、持っていかれた心のゆくえも気になります。
きりのなかみんなでしたよラジオたいそう
前橋元総社北小5年 金城 知英
【評】霧の中のラジオ体操。ときどき前の人が見えなくなったりして、不思議な感じがしたのだと思います。
いつまでも視界から出ず屋形船
前橋山王小6年 栗原 正明
【評】動いていないわけではないのでしょうが、いつまでも視界から出ない屋形船。のんびりした光景です。
窓からは光と風が教室へ
渋川赤城北中1年 狩野 貴文
【評】明るい光と気持ちの良い風が、窓から教室へ。光と風に満たされ、教室内がさわやかな空間に変化します。
太陽でくっきり見える雲の線
東吾妻太田中2年 剣持 真琳
【評】太陽の光線で、雲の際の線がくっきり見えるのでしょう。夏の太陽の、強烈な力だからこその光景です。
田んぼ道また聞くね河鹿笛
共愛学園中3年 赤岩茉里耶
【評】河鹿は山間の渓流にすむ河鹿蛙のこと。笛のように美しい鳴き声が、田んぼ道でまた聞けました。自然豊かです。
セミさんが土の中からひっこしだ
前橋大室小5年 坂牧 一貴
田んぼにねさかさ赤城がうつってる
前橋嶺小5年 青木 慶介
帰り道雷様にせかされる
伊勢崎境剛志小5年 松田  楓
田んぼ道つばめが高くちゅうがえり
中之条小5年 唐沢まどか
黒い夜大きな雷神おちていく
熊谷妻沼南小5年 中島 翔真
夏になりみんなの背中は小麦色
前橋桂萱小6年 千吉良実優
木の葉にねしずくが落ちて葉がゆれる
南牧小6年 磯貝 夏那
制服と心も一緒に更衣
高崎中尾中1年 関  優花
雨あがり外の空気がおいしいな
下仁田中1年 飯野 聖平
夕焼けの明かりを背負い歩いてく
渋川中2年 黒沢 望美
青く澄む天までとどけ向日葵よ
渋川中2年 高橋ひなの
炎昼にまとわりついてる重い影
渋川赤城北中2年 望月 美紅
カエル鳴きテレビの音量二つ上げ
渋川赤城南中2年 原田 結香
せんぷう機いやな空気もふきとばす
東吾妻太田中2年 竹内  愛