斉藤清美選

2012年10月25日上毛新聞掲載


夕やけが心の写真の一まい目
伊勢崎赤堀東小5年 内山 実咲
【評】一生心に残る風景というものがあります。心の写真の一枚目。夕焼けの景色は、そんな一枚になったでしょうか。
ゴロゴロと夜空にひびが入ってる
渋川中郷小5年 八高 美桜
【評】夜空に入るひび。稲光のことでしょう。まだ雨が降り出す前の、雷鳴と稲光。夜空のひびとは、上手な表現です。
夕日見て空一面に夢広がる
下仁田小5年 岩渕 陽祐
【評】空一面を染める、夢のように美しい夕日を見て、空一面に作者の夢も広がります。きっと美しい夢なのでしょう。
宿題でわたしも泣きたいせみの声
前橋滝窪小6年 大谷 優花
【評】大きな声で鳴いているセミ。声に気が散って宿題も進まず、本当にこちらも泣きたい気持ちになります。
夕立が子供の声を消していく
太田藪塚本町中3年 河内さくら
【評】雷鳴や稲光に悲鳴を上げていた子供。やがて夕立の激しい雨音に、その声もかき消されていきます。
河岸に子のサンダルと大スイカ
吉岡中3年 栗田さくら
【評】河岸の一場面を写した写真のよう。川遊びをする子のサンダルと大スイカ。楽しげな声も聞こえてきそうです。
いいきもち木かげで宿題ねちゃったよ
前橋大胡小5年 斎藤 勇気
残暑過ぎ朝晩だけは違う風
前橋山王小5年 南雲 優介
ひれ見せてかげにかくれるサンショウウオ
高崎国府小5年 松村 望美
夏の昼太陽カンカンおこってる
渋川中郷小5年 松崎 美羽
ふうりんの音きえている昼ねどき
下仁田小5年 神谷 瑠美
夏の夜ちょうちん明かりと太鼓の音
前橋大胡小6年 本郷 橘平
飼い主の顔見つつ犬日陰かな
前橋山王小6年 栗原 正明
縄張りに石像のあるトンボかな
前橋山王小6年 栗原 正明
気がつけば頭の上に入道雲
前橋城東小6年 塚田 みゆ
自転車で発電させたい夏休み
前橋桃川小6年 斉藤 優維
夏空に一つ二つと白い雲
高崎国府小6年 新井 桃花
木道で人に会うたび元気出る
渋川中郷小6年 星野  剛
夏休み筆箱の口閉じたまま
渋川赤城北中1年 石田 太勢
宿題で最後をかざる夏休み
下仁田中1年 小井土 凌
暗い空彩る夏のはかなき火
太田藪塚本町中3年 久保田湧己
休みあけ前より増える忘れ物
渋川赤城北中3年 茂木 美里
かき氷食べて決意を新たにす
吉岡中3年 滝沢  樹
朝顔はさきに目覚めて朝を見る
甘楽一中3年 野中 希恵