佐藤清美選

2012年11月22日上毛新聞掲載


朝と夕変身とくいなスイフヨウ
前橋桂萱小5年 岩上 千紘
【評】スイフヨウは漢字で書くと酔芙蓉。朝と晩で色が変化する花です。「変身とくいな」とは上手なたとえだと思います。
運動会日かげで見てねおばあちゃん
前橋下川淵小6年 中林 滉貴
【評】秋の運動会でも、熱い日差しの日があります。おばあちゃんを気遣うやさしい気持ちが伝わってきます。
庭のすみ花火みたいなニラの花
高崎城山小6年 小西 湧斗
【評】庭のすみまでよく見ていたのでしょう。ニラの花はよく見れば白い花火のよう。小さな花火見物です。
くもがないまるで時間がきえました
渋川金島中1年 福島 開斗
【評】青空に雲一つないという状態を、まるで時間がきえたようと感じる心。大事にしたい感覚です。
花が散る市役所通りサルスベリ
渋川中2年 砂川 桃花
【評】ラ行の言葉のリズムもよく、市役所通りに散る、サルスベリの鮮やかな紅色も目に見えるようです。
秋の風外から聞こえる工場音
東吾妻太田中3年 須田 幸一
【評】だんだん空気も澄んでくる秋、普段気付かなかった工場の音も聞こえてきます。生活感のある句です。
ふんわり雲気球みたいに浮かんでる
前橋山王小5年 南雲 優介
海を見て笑顔がきらりわいてくる
高崎里見小5年 高橋 志帆
通学路すすきがあいさつしにきたよ
伊勢崎赤堀東小5年 内山 実咲
葉の中で黄色いゴーヤばくはつだ
中之条小5年 山口 桜子
ひとすじに光る体や秋のアユ
前橋山王小6年 栗原 正明
お祭りを楽しみ過ぎて筋肉痛
前橋白川小6年 栗原 麻衣
遊んでる間に夕日が帰っていく
前橋白川小6年 池江 姫奈
いわし雲見ているだけで腹がすく
高崎車郷小6年 佐久間千佳
秋がきたみんなでこえる秋の道
甘楽福島小6年 広田 若夏
校舎とね大空の色まじりこむ
片品武尊根小6年 星野 隼希
バスおりて祖母が笑顔で待っていた
下仁田中1年 諏訪 聖奈
ザクロの実こぞって食べた昼休み
渋川小野上中2年 野村 希実
紅色に別の世うつす彼岸花
高崎中尾中3年 有沢 祐香
羊たち大きい空を食べ歩く
渋川赤城北中3年 兵藤  愛
勉強中鈴虫鳴いて気が散って
甘楽一中3年 三木凛太郎