鈴木伸一選

2012年12月13日上毛新聞掲載


妹が夢中になって編み物中
前橋下川淵小5年 飯塚 友美
【評】どんなことでも、夢中になれるものがあるというのは大事。妹さんの真剣な顔が、目にうかんでくるようですね。
みぞれには冬のようせいまざってる
前橋桃瀬小5年 新井日菜向ひなた
【評】みぞれが降ると暗い気分になりがちですが、新井さんは、妖精を思いうかべました。その発想を見習いたいもの。
せいざして足がしびれる冬ざしき
伊勢崎赤堀小5年 飯島 彩晶さら
【評】畳の上に長時間座っているのは、大人でも大変です。足のしびれをがまんして、習字でもしていたのでしょうか。
冬が来る風も走ってやってくる
前橋山王小6年 松坂 界良かいら
【評】このところ急に寒くなって、一気に冬が来たような感じです。北風もせっかちに走って来たという表現が面白い。
風かわきくっきり見える赤城山
伊勢崎赤堀南小6年 島田 優作
【評】「風かわき」という巧みな表現に、晩秋初冬の季節感がよく出ています。赤城山の姿も、ぱっと目に浮かびます。
霜柱朝のうちに踏んでおこう
下仁田中1年 長岡 柚希
【評】軽いちゃめっ気の感じられる俳句で、ほほえましい。どうして人は霜柱を見ると、踏んでみたくなるのでしょうね。
窓を開け小春日和の風が吹く
渋川中2年 相田 涼太
【評】小春日和ですから、風と言っても穏やかに吹いているのでしょう。本格的な冬を前にした、心和むある日の情景。
すぐにへる鉛筆の芯と今の時間
東吾妻太田中3年 松本  航
【評】受験へ焦りを感じるのは仕方ありません。むしろ、そういうものなのだと考えて、今の自分と向き合いましょう。
耳すます小さな風のこてきたい
前橋大室小5年 萩原 佳奈
運動会大とうの上立ったんだ
前橋大室小5年 松村そう太
巾とびで3メートルとべた秋の空
伊勢崎赤堀小5年 富岡俊太郎
夜の星すきとおる風秋の空
太田藪塚本町小5年 中島 沙和
雪うさぎねているあいだにはれている
みどり福岡中央小5年 深沢 仁視
冬が来ておしくらまんじゅう1人勝ち
前橋永明小6年 須賀 萌華
寒くなり動物ねむる町もねた
前橋永明小6年 松浦唯一斗
ひらひらと旅立ちの羽落とし物
前橋大室小6年 小林 勇哉
夕焼けをまねて着替えるもみじたち
前橋大室小6年 萩原ひまり
冬田より浅間望むや持久走
前橋山王小6年 栗原 正明
冬風が引っ張って行くすじ雲を
前橋山王小6年 猿谷 琉真
畑にね初霜降ってふんでみる
片品武尊根小6年 星野美紗子
冬菊が朝日を浴びて目を覚ます
渋川赤城北中2年 星野 伶奈
さわさわと風にゆれてる菜の花よ
赤城養護日赤分校中3年 町田恵里佳