佐藤清美選

2012年12月20日上毛新聞掲載


秋の空カメラを持ったお父さん
太田藪塚本町小5年 久保田有海
【評】カメラを持ったお父さんが写したのは、澄みきった秋の空を背景にした、家族の写真だったのではないでしょうか。
石門を見上げたわたしと風の音
下仁田小5年 松本 優里
【評】石門といえば妙義山の石門が思い浮かびます。険しい石門を見上げれば、風の音にも背中がぞくぞくしてきます。
服のそでのばして走る持久走
前橋永明小6年 設楽 理子
【評】寒い日の持久走だったのでしょう。多少走りづらくても、体操着のそでをのばして、手をかくしたまま走ります。
大仏は寝たふりしてるでも見てた
前橋月田小6年 加藤未沙姫
【評】大仏のまなざしは、眠っているかのよう。でも前に立つ人をしっかりと見ています。悪いことはできませんね。
赤とんぼ行く先出会う上田かな
渋川金島中1年 加藤 千夏
【評】上田市への旅。作者の行く先々に、飛んでいる赤とんぼ。上田の景色に赤とんぼが色を添え、旅情を感じさせます。
歩道橋渡る間の秋過ごす
渋川赤城北中2年 石坂 珠佑
【評】歩道橋の高さから、秋の街の光景がよく見えたのでしょう。歩道橋を渡る間の秋、ひととき心で味わう秋です。
秋の山十人十色の私達
東吾妻太田中2年 剣持 真琳
【評】秋の山が一色ではなく、多くの色で彩られているからこそ、「十人十色」。自分は何色だろうかとふと思います。
夜の雲つきにてらされ白くなる
前橋岩神小5年 うえ木はや太
ひがんばなうちでひょっこりかおだした
前橋元総社北小5年 柴田 和幸
稲かりの土のにおいがしみついた
太田藪塚本町小5年 大竹ひなた
コスモスにあいさつしている秋の風
赤城養護小児医療センター分校5年 栗原 彩花
秋の午後こうちゃのひと口あたたかい
甘楽福島小5年 上原 桃花
秋の風一枚葉を乗せ風の旅
前橋永明小6年 新井 哲郎
えんま達寺の中でも怒ってる
前橋月田小6年 松村 和起
ヨーグルト2個食べてからとりかかる
前橋桃川小6年 斉藤 優維
宿題をやる気にならない秋の空
伊勢崎赤堀小6年 小林 理奈
秋空にきえずにのこる飛行機ぐも
南牧小6年 磯貝 夏那
月明かり私のかげをうつしだす
中之条名久田小6年 山田 奈緒
黄金の夕やけにぼくはすいこまれる
片品武尊根小6年 星野 隼希
秋の雲すぎてく時を伝えてる
渋川中1年 伊東  葵
野球をねする時一番秋がいい
下仁田中1年 小根沢健太
冬服に着がえて飛び出す子供たち
渋川中2年 関口 理沙
紅葉に背をむけて撮る記念写真
渋川赤城南中2年 大畠 浩介
草原の風のささやき秋思かな
吉岡中2年 高田 莉奈
北風に捕まるまではあと少し
渋川赤城北中3年 兵藤  愛
こたつにはたぶん悪魔が住んでいる
渋川赤城北中3年 吉田 泰世
心にも冬の悲しさおとずれる
渋川小野上中3年 竹内 義和
ペンダコも夢もふくらむ受験生
吉岡中3年 瀧沢  樹