鈴木伸一選

2012年12月27日上毛新聞掲載


ばあちゃんちいっぱい雪がふっている
前橋大胡小5年 加藤紗也香
【評】たくさん雪がふる山の方にある、おばあちゃんの家。思いきり遊びたいなあ、という気持ちが、よく出ています。
光ってるみんなで植えたいねのほが
前橋大室小5年 萩原 佳奈
【評】体験学習で育てた稲が実り、金色の穂が秋の日ざしに光ります。クラスみんなの思いがこめられた美しい光です。
朝起きて冬のにおいを楽しもう
前橋下川淵小5年 斉藤 利華
【評】春夏秋冬それぞれの季節を楽しむゆとりを心に持つというのは、とてもいいこと。そこから俳句も生まれます。
冬の空星に呼ばれて見上げてる
前橋月田小6年 小田圭一郎
【評】空気の澄んだ冬の夜空にまたたく無数の星たち。宇宙と交信しているような印象をもたらす、雄大な俳句です。
顔あらう水が冷たい昨日より
伊勢崎赤堀東小6年 西沢 佑亮
【評】昨日より今日、今日より明日と、日ごとに水が冷たくなってゆきます。こうして、冬のおとずれが実感されます。
部活後の空見上げると年の暮
渋川赤城北中1年 石田 亜美
【評】部活を終えた後、ふと空を見上げたのです。いよいよ年も押しつまり、流れる雲もどこかせわしなく見えます。
消しゴムが冷たい冬の授業中
東吾妻太田中1年 松本 一紗
【評】「冷たい」は事実であると同時に、心理的なものでもある感じです。どこか授業に集中しきれていないような?。
手の中に雲を浮かべる冬の道
高崎中尾中3年 塚田奈那香
【評】こごえた両手に白い息を吹きかけると一瞬、手の中に雲が浮かぶように見えるのです。詩的な発想だと思います。
くさはらでひゅるりとかぜがあそんでる
前橋永明小5年 山本  楓
寒い道早く信号青になれ
前橋山王小5年 長谷川純也
テレビをね見てると目の前犬すわる
前橋大胡小6年 角田 悠太
うちの犬しもばしらでね遊んでる
前橋大胡小6年 三輪 もえ
カラカラと落ち葉がぼくについてくる
前橋二之宮小6年 小笠原崇峻
かれ葉散る道路のはじを帰りけり
高崎佐野小6年 塩月 啓史
ゆうぐれの橋をわたって江ノ島へ
下仁田小6年 飯ケ浜拓郎
空っ風部活帰りに強くなる
高崎中尾中1年 津久井健斗
北風の足跡のこる校庭よ
渋川赤城北中2年 中沢 莉沙
雪だるま満月の夜に照らされて
渋川赤城南中2年 南雲 彩乃
犬の声するどく響く冬の路地
高崎中尾中3年 長谷川大輔
空っ風関東平野を猛ダッシュ
渋川赤城北中3年 狩野 勇人