佐藤清美選

2013年2月28日上毛新聞掲載


まどガラスあしたも書ける自由帳
前橋永明小5年 柳岡 和希
【評】くもってしまった窓ガラスには、よくいたずら書きをします。明日も書ける自由帳。何度でも書くことができます。
病室の窓に水てきもう冬だ
赤城養護小児医療センター分校小5年 栗原 彩花
【評】外と室内の温度差で、窓に結露ができたのでしょう。それだけ外は寒く、身近なところで冬の訪れを感じます。
初旅の電車の中は満員だ
伊勢崎赤堀南小6年 神山 佑斗
【評】新年になっての初めての旅を、初旅といいます。満員の電車の中も、うきうきと楽しい気分だったことでしょう。
雪かきの途中に雪がまたつもる
長野原一小6年 市村  葵
【評】積もった雪をせっせとかいているあいだにも、降り続く雪でまた雪が積もります。降雪時の苦労が思われます。
初日の出マラソン終えてながめてる
渋川中1年 吉田 大騎
【評】作者は元旦から走っていたのでしょう。走りきった後の初日の出。昇る日に、一年の願いをこめたでしょうか。
雪の道人の足あとついていく
下仁田中1年 諏訪 聖奈
【評】雪道に、先に歩いていた人の足跡がありました。どこまで一緒でしょう。雪道を歩いていくのも楽しくなります。
門松を片付けため息一つかな
甘楽一中3年 三木 大輝
【評】門松を片付ける松納め。ため息一つに、お正月気分ももう終わりという、受験生の実感がこめられています。
星たちがもう夜だよと伝言中
前橋大室小5年 玉田 天音
ただいまとまっかなみみのいもうとだ
前橋下川淵小5年 清水  優
手のひらにとっておきたい雪の粒
群馬大附属小5年 品川 瑞華
お母さんあんでくれたよ手ぶくろを
高崎車郷小5年 多胡  葵
雪をふむ足あとのこる思い出だ
甘楽福島小5年 堀口  南
雪の朝白い海が流れこむ
前橋二之宮小6年 小笠原崇峻
白い息時々色がかわればいいのに
前橋桃川小6年 斉藤 優維
みんなでねドッジボールだ冬の空
伊勢崎赤堀小6年 久保田花音
冬の風家をみしみしうならせる
伊勢崎赤堀南小6年 島田 優作
春風が背中をおしていざ中学
伊勢崎北二小6年 今泉 李公
冬の朝ノートの文字も震えてる
渋川赤城北中1年 石田 太勢
天高く飛行機雲がのびていく
赤城養護小児医療センター分校中1年 森田 晴月
初雪の白いシーツだおろしたて
赤城養護小児医療センター分校中1年 真庭  結
冬椿落ちて重なるにぎやかさ
吉岡中1年 田村 優気
帰り道冬の星座と遠回り
渋川赤城北中2年 望月 美紅
おとし玉魔法のように消えていく
渋川赤城南中2年 小田桐侑史
雪だるま晴れの日続きいなくなる
渋川赤城南中2年 小杉みなみ
雪降ればいつもと違う木々の顔
渋川小野上中2年 平形 里奈
コツコツとシャーペンの音も冷たいな
渋川小野上中2年 横尾杏之介
秋の山隣の山に恋してる
赤城養護小児医療センター分校中2年 小池 沙月
窓際の背中まぶしい小春日に
甘楽一中3年 大熊 美稀
野良猫が残した足跡雪の上
片品中3年 井上  弥