鈴木伸一選

2013年3月7日上毛新聞掲載


ゆきおちてぼくがそらへとのぼってる
前橋永明小1年 せき 大ち
【評】ふってくる雪を見ていると、ぎゃくに自分は空へとのぼってゆくような気がするのです。その感覚がすばらしい。
ランドセルおもたくなるよきんようび
前橋粕川小1年 こいけみみ
【評】にもつを持って帰るせいもあるし、1週間分のつかれがちょっと出て、おもく感じるということもあるでしょう。
さむいけどいぬにさそわれさんぽいく
前橋下川淵小1年 おのしょおん
【評】「さそわれ」という言いかたが楽しいですね。ふだんから犬となかよしだということが、とてもよくわかります。
しょしゃでねしんけんにやってたらくびいたい
前橋大胡小2年 ふくむろ光まさ
【評】しんけんに字を書き写していると、しぜんと首に力が入って、いたくなってきます。実感のゆたかなはいくです。
立春だまた一年がまわったよ
前橋永明小3年 石田あいな
【評】立春になって、また春がめぐって来ます。この1年も、楽しくすばらしいものとなるようにがんばりましょう。
いちりん車こぐとそよ風ついてくる
前橋桃瀬小3年 佐伯 美花
【評】美花さんは、一輪車にのるのがとくいなのかな。すいすい走ると、たしかに気持ちのいいそよ風を感じますね。
学校にはやくいきたい雪のあさ
甘楽福島小3年 佐藤芳叶香
【評】少しでも早く学校に行って、雪遊びをしたいのです。その気持ちはよくわかるけど、急いでころばないようにね。
さむいひはしゃしんみたいによくみえる
前橋永明小4年 青木 莉友
【評】寒い日は空気がすんで、遠くの景色まではっきりと見えます。まさしく「しゃしんみたい」という感じですね。
弟に追いかけられてうれしいな
前橋駒形小4年 北爪 郁成(かなせ)
【評】赤ちゃんだった弟さんが歩き出し、さらに郁成さんを追いかけるほどまでに成長しました。うれしいことですね。
雪の朝ぱっとかがやくこどもの朝
前橋元総社北小4年 日高 大斗(まさと)
【評】「こどもの朝」という言い方に、わくわくした気分がよく出ています。雪のかがやきも、ぱっと目にうかびます。
四月にはドラマのようにさくらまう
伊勢崎境采女小4年 片山菜々美
【評】ドラマの一場面のように美しく舞い散る桜。よく観察していると、そういう場面にきっと出合えることでしょう。
春来る静かな光照らしてる
藤岡平井小4年 仲沢 亮介
【評】「春来(きた)る」という季語を通して、身の回りの自然の様子を素直にとらえています。たいへん落ち着きのある俳句。
あさおきてこたつはまだねつめたいよ
前橋大胡小1年 あらいかなで
せつぶんのじいちゃんおにはじょうずだよ
前橋月田小1年 黛  紅花
ふゆのあさすずめがはるをよんでいる
高崎車郷小1年 ほりうち一心
いえのつくえのりのかたまりのこってる
伊勢崎赤堀東小1年 おおつかゆみね
ゆきのみち足あとあとからついてくる
伊勢崎境采女小1年 さいとうみずき
ゆきのそらみあげてみるとゆきがいる
甘楽福島小1年 こいどふうが
はるのあさおおぞらきらきらはっぱがちらり
埼玉熊谷妻沼南小1年 あいかわみゅう
ひる休みてつぼうをさわったらつめたかった
前橋大胡小2年 うえきりゅうせい
きたかぜといっしょにボールがとんできた
前橋山王小2年 ありまよしと
冬の道はるのしるしがついてるよ
甘楽福島小2年 やなぎさわはるあ
ろうばいは香りをまいて春をよぶ
前橋東小3年 松村 拓篤
春ちかく夜空の星がふえてきた
前橋永明小3年 中川 幹太
いちごがりハウスの中はまっかだよ
前橋大胡東小3年 有本菜々子
お姉ちゃんなにもしゃべらず勉強中
高崎城山小3年 吉田 光希
冬の日にろうかにいくとさむいんだ
伊勢崎赤堀東小3年 江原優希菜
雨がふるまちを歩けば雨のおと
前橋永明小4年 小松 奎太
はるが来たはいくのたねがめぶいてる
前橋粕川小4年 藤本愛音花(あいか)