鈴木伸一選

2013年3月7日上毛新聞掲載


雪だるまみんなの性格表れた
前橋大胡東小6年 安藤 大朗
【評】雪だるまの形にも、クラスメート一人一人の個性が表れます。まさしく「みんなちがって、みんないい」のです。
帰り道虚しく咲いて椿(つばき)かな
渋川赤城北中1年 青木 未来
【評】「椿」には、作者の心が投影されているでしょう。赤く美しい椿も、心がむなしいときは、そのように見えます。
しんしんと心に積もる寒さかな
東吾妻太田中1年 浜野奈緒美
【評】まるで雪のように「寒さ」が心に積もってゆくというのです。こうして、自分の内面と向き合うのは大事なこと。
朝日あび色映し出す椿かな
渋川赤城北中2年 堤   悠
【評】自分の心が晴れやかであれば、椿も一段とつややかで美しく見えます。白花より、赤の方がふさわしい感じです。
みんながね俳句を作ると窓を見る
東吾妻太田中2年 寺嶋 純伶
【評】授業で俳句を作っているのでしょうが、確かに私たちは何かを考えるとき、無意識のうちにこんな動作をします。
鳥が飛ぶ見てるだけでも寒くなる
前橋大胡小5年 長谷川璃穂
桜の木つぼみに春がかくれてる
前橋桂萱小5年 井岡 寧々
梅の花おさない春の道しるべ
前橋桂萱小5年 坂下 杏樹
枝の先つぼみみたいな雪残る
伊勢崎赤堀東小5年 新庄 博斗
木のつぼみさこうさこうとうったえる
太田藪塚本町小5年 みねぎし昂生
つららがねまだまだのびる春遠い
館林一小5年 今泉 慶祐
校庭にくつあといっぱい冬のくれ
甘楽福島小5年 今井 朱凜
豆まきのおにの面から顔はみでる
高崎馬庭小6年 土谷  樹(たつき)
ポリアンサ真っ白な色雲の色
南牧小6年 磯貝 夏那
席替えで出会ったものは青い空
渋川赤城北中1年 小野まりあ
俳句をね書くたび思う一週間
東吾妻太田中1年 宮崎 月那
雪景色こたつで楽しむ異空間
渋川赤城南中2年 本吉 央幸
雪舞えば静まる道に空(から)のバス
東吾妻太田中2年 町田  鷹
かまくらで過ごす一時静かなり
吉岡中2年 栗田 瑠花
春がきてこみ上げてくる喜怒哀楽
太田藪塚本町中3年 川口 倖汰
制服に腕を通せば春の風
渋川赤城北中3年 兵藤  愛
前日に不安をあおる春の雪
東吾妻太田中3年 中嶋 美玲