鈴木伸一選

2013年4月4日上毛新聞掲載


春になりわくわくしてる家の屋根
前橋大胡小5年 長谷川璃穂
【評】春は家の屋根までわくわくするという、おもしろい発想。もしかしたら、ソーラーパネルが設置してあるのかも。
あったかいそういってるよせんたくもの
伊勢崎赤堀東小5年 内山 実咲
【評】暖かな日ざしをいっぱいに浴びた洗たく物は、いかにも気持ちよさそうに見えます。春の季節感たっぷりの俳句。
また明日大きく手をふる春の暮
伊勢崎赤堀小6年 久保田花音(かのん)
【評】友だちに向けて大きく手をふります。それは、「明日も仲良く過ごそうね」という強い思いの表れなのでしょう。
窓べには春の陽ざしが集まるね
下仁田中1年 横尾 栞季(しおり)
【評】「陽ざしが集まる」というとらえ方がいいですね。そこだけが、何か特別な空間であるかのように思えてきます。
春風とともに階段のぼってく
渋川赤城南中2年 斉田 瀬奈
【評】校舎の階段だと思いますが、春風を感じながら一歩ずつ上ってゆきます。それとともに、学年も一つ上がります。
家のまど春の光がかがやいて
前橋大胡小5年 吉川 幸多
春がきたもう六年生になるんだな
前橋粕川小5年 樺沢 優穂
しんちょうがのびてないけど六年生
前橋元総社北小5年 猪野 優希
風光る今日は遠くが見えやすい
伊勢崎赤堀小5年 倉沢 碧(あおい)
石鹸玉時計のはりが十五分
伊勢崎赤堀小5年 佐藤 迅(はやて)
下校中ジャンバーをぬぎだっぴする
伊勢崎赤堀東小5年 上野日葉理
いいにおいかいでふりむき梅がある
高崎車郷小6年 木下 大翼
白魚はまるでガラスの魚だね
高崎車郷小6年 桑原 柊弥
卒業の空気ただよう教室に
伊勢崎赤堀東小6年 中島 隆一
春の昼消しゴムころころだれのかな
伊勢崎赤堀南小6年 菊池  萌
帰り道もう卒業が口ぐせに
伊勢崎赤堀南小6年 細野 未来
風車春を伝えに回り出す
渋川赤城北中1年 狩野 綾音
春の風山々たちをおこしてる
下仁田中1年 土谷 美咲
炬燵には根っこが生えた祖父がいる
前橋五中2年 福田 智佳