佐藤清美選

2013年4月25日上毛新聞掲載


詩のように菜の花いちめんさいたかな
高崎金古小5年 小沢 茜子
【評】「菜の花いちめん」の詩というと山村暮鳥の「風景」という作品を思い出します。目の前に菜の花畑が広がるよう。
風がふくガラスの音が目覚ましだ
前橋大胡小6年 横山 夏帆
【評】朝から風が強い日だったのでしょう。窓ガラスに強風が当たり、起きる時間ではなくても目が覚めてしまいます。
おばあちゃんのゆびわが静かに光ってる
前橋山王小6年 松坂 界良
【評】静かに光っているおばあさんの指輪なら、結婚指輪だと思いたいです。長い歴史と思いに磨かれた、指輪の輝き。
春の夕教室の荷物減っていく
伊勢崎赤堀南小6年 生形 モモ
【評】6年生の教室では、卒業をひかえて皆がだんだんと荷物を持ち帰えります。夕方の教室にただようさびしさ。
信号機青くなるたび春進む
東吾妻太田中1年 曽我 朱音
【評】信号機が青くなるたびに進む春。「春になってもよし」という許可をもらいながら進む春と考えると、面白いです。
制服にそっとしまった冬の声
渋川赤城北中2年 斉藤 遥平
【評】寒く厳しかった冬も、終わりとなると寂しい気もします。制服にしまった冬の声。どんな声だったのでしょう。
木の下は猫が集まる猫世界
前橋大室小5年 萩原 佳奈
気がつくとチューリップの芽が総動員
前橋山王小5年 南雲 優介
いもうとはきらきらしてる一年生
前橋下川淵小5年 藤城 千佳
だるま市でっかいだるまをくださいな
前橋元総社北小5年 粂井 康汰
梅の花ぼうしに何個もくっついた
高崎馬庭小5年 南  立樹
冬の午後みんなつかれて大あくび
甘楽福島小5年 堀口  南
雪がふりどこのお家も真っ白だ
玉村南小5年 斉藤  花
肋骨が動いたような大くしゃみ
前橋山王小6年 栗原 正明
ひなたぼっこ名前しりとりやりながら
伊勢崎赤堀南小6年 星野 円桂
カレンダー一枚めくると中学生
伊勢崎境采女小6年 岸田 彩花
卒業だこの小学校を旅立つぞ
沼田白沢小6年 小林 詩音
おねぼうな春風どこだ時間だよ
渋川中1年 中野 遥香
校庭が浴びるシャワーは花吹雪
渋川赤城北中1年 角田 人基
新しいラケットそまるさくら色
渋川小野上中1年 佐藤このみ
日が差して確率やります春が来る
前橋五中2年 福田 智佳
おじぎして初のあいさつ教室に
渋川中2年 萩原みらい
春風がボールの行方をさらってく
渋川赤城南中2年 久米 静香
ぽかぽかで元気に祖母は草むしり
渋川小野上中2年 佐藤  梓
窮屈な制服の上涙落ち
渋川赤城北中3年 石田 玄太