佐藤清美選

2013年5月23日上毛新聞掲載


自転車のペダルをこいだら春の風
前橋駒形小5年 赤沢 杏奈
【評】自転車のペダルをこげば、体は風を受けます。いつもは冷たかった風が、今日は春の風。心地よい風です。
入道雲4月の空におじゃまする
前橋宮城小5年 佐藤  楓
【評】入道雲は夏の風物詩ですが、大気の状態が不安定だと4月の空にも現れます。「おじゃまする」とは楽しい表現。
山ざくら木と木のあいだに顔を出す
藤岡平井小5年 高橋  舞
【評】山で山桜に出合えたときは、うれしい気持ちになります。木と木の間から見えた山桜。きれいだったことでしょう。
カレンダーみんなを見つめてへっていく
片品武尊根小5年 佐々木紗良
【評】教室のカレンダーでしょうか。カレンダーの方でも、みんなの毎日を見つめて日々を減らしていっているのです。
新学期くすの木の下でむかえたよ
高崎国府小6年 細川 憂奈
【評】校庭にクスノキがあるのでしょう。クスノキの下で迎えた新学期。新たな目標をクスノキに誓ったでしょうか。
花見して心の花がさいていく
水上小6年 伊尾木沙都
【評】枝を広げて咲く桜の花を見れば、心も広がっていくよう。さびしかった心にも、明るく花が咲いていくようです。
並木道空に広がる桜色
東吾妻太田中1年 片山 久瑠
【評】桜の並木道なのでしょう。下から見上げれば、空は桜の花の色ばかり。どこまでも広がる桜色にうっとりします。
満開の桜気になり立ち上がる
東吾妻太田中1年 須田 賢司
【評】教室から桜が見えるのでしょうか。満開の桜に心ひかれ、つい立ち上がってしまいます。心が浮足立つ季節です。
慣れてない下駄箱入れに春しまう
前橋五中3年 福田 智佳
【評】新しいげた箱は、慣れないうちは間違いそう。げた箱入れにしまう春は、ささやかだけれど大事そうです。
さむいひはがっしょうしてるかぜのおと
前橋永明小5年 青木 莉友
とうこうはんはんちょうなったびっくりだ
前橋永明小5年 小嶌 康太
鳥が鳴く春だと知らせる暗号だ
前橋永明小5年 田村 琴音
強風で樹木が地面にしがみつく
前橋宮城小5年 佐藤  楓
花びらが海を目指して泳いでる
群馬大附属小5年 小林 征楽
コーラのみ一直線にのどとおる
太田世良田小5年 正田 莉央
お母さん春を感じてせんたくだ
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
春風に負けるな小さな一年生
渋川古巻小5年 中沢 壮吾
あたたかいそらをみながらゆめみてる
藤岡平井小5年 塩川 千裕
新入生大きなかばんがひかってる
水上小5年 田村  萌
うぐいすも鳴き声練習一年生
前橋山王小6年 南雲 優介
開きすぎパンジーみたいなチューリップ
前橋下川淵小6年 松本 瑞生
春の朝息をあわせて歌ってる
高崎国府小6年 井田 茉依
こいのぼり風の川を泳いでる
高崎国府小6年 三浦 悠乃
雪がふる地面めがけてはしってく
片品武尊根小6年 星野 隼希
自転車をこぎ出す重さ春の雲
前橋七中1年 栗原 正明
蜂の巣や神社の半分とられたり
前橋七中1年 栗原 正明
突然の雨が花びら撃ち落とす
前橋七中1年 中林 滉貴
ベランダで猫に教える春の風
前橋南橘中1年 斉藤 優維
暖かな朝に登校ワクワクだ
下仁田中1年 永井絵梨香
春休み文房具買い準備よし
下仁田中1年 平柳 太陽
校庭に僕の不安と桜ちる
東吾妻太田中1年 冨沢 颯也
花だんから応援してるチューリップ
渋川赤城北中2年 狩野 綾音
げた箱に整列してる白いくつ
渋川赤城北中2年 近藤 巧稀
エラーして見上げた空に散る桜
渋川赤城北中2年 角田 梓苑
新しい制服に着られる一年生
神流中里中2年 小柏 桃華
春雨がかさの上で歌ってる
下仁田中2年 荻野 真妃
ゴールしたそしたら次の旅に出よう
下仁田中2年 横尾 栞季