佐藤清美選

2013年8月1日上毛新聞掲載


雨音が運んでくるよかさの花
前橋総社小5年 茂木 寧音
【評】雨音が運んでくる傘の花。少し高い位置から、傘の群れをながめている感じがします。雨音に注目したのも面白い。
思い出があふれる学校山の中
前橋元総社北小5年 日高 大斗
【評】山の中の学校は、林間学校でしょう。あふれる思い出。あの学校はあの山の中にあるのだと、思うのもすてきです。
プールに入れば太陽も笑う
前橋東小6年 茂原このは
【評】プールに入っているみんなも、笑っているのでしょう。水面に映る太陽も、ゆらゆらと笑っているように見えます。
バスの中ゆれる笑顔にカメラパシャ
前橋山王小6年 大嶋 美羽
【評】バスの揺れで笑顔が揺れても、かまわずにカメラでパシャっと記念撮影。車中での楽しさが伝わってきます。
南風森林おどり音の波
高崎箕輪小6年 沖  僚太
【評】夏に吹く南風。森林を吹きぬけて、木々を踊らせます。その下に立てば、確かに音の波を受けている気になります。
雲の上がっかりしてる太陽が
片品武尊根小6年 佐々木紗良
【評】太陽が出なくて、作者もがっかりでしょう。厚い雲の上では太陽だって、力を出せずにがっかりしているのです。
夏になりどんどんふえる父の缶
東吾妻太田中1年 茂木捺々穂
【評】夏に増える父の缶といえば、書かれていなくても想像ができます。それだけお父さんも、毎日がんばっています。
黒い雲田んぼの中を歪(ゆが)ませる
渋川赤城北中3年 上村 夏希
【評】水鏡としての田んぼはよく俳句にされますが、田んぼの中を黒い雲が歪ませるとは、うまく捉えたと思います。
ドアを開け風といっしょに入る犬
前橋桂萱小5年 後藤亜由水
しかけしてあしたはとるぞクワガタは
前橋総社小5年 高山 亮太
かきごおりみんなにないしょでたべちゃった
前橋総社小5年 六本木ひなた
夏がきた野球の試合ふえてきた
前橋桃瀬小5年 小関 咲陽
父の日に仕事のタオルかったんだ
伊勢崎赤堀東小5年 小林 一華
家事をする母の背中に風通る
渋川古巻小5年 斎藤 可菜
夏になり服もだんだんかるくなる
水上小5年 田村  萌
えんおうじえんまさまにおがむ人
前橋永明小6年 北爪りんと
下を向くかまくら大仏目と目合う
前橋永明小6年 柳岡 和希
ゴーグルで見える世界は青だらけ
前橋大胡小6年 星野  遥
透明傘あじさい写して花柄に
前橋嶺小6年 須田 衣純
あめ去った青空見上げるあまがえる
前橋細井小6年 板橋かおり
ぽつぽつとかさからしずく落ちる音
高崎佐野小6年 高山 未羽
雨がふる土も心もしめったよ
高崎多胡小6年 斉藤 勇作
ほとけ様ゆびの形がおもしろい
伊勢崎北二小6年 大竹  廉
石段をのぼりつかれて八幡宮
伊勢崎宮郷二小6年 高橋 一馬
夏の風木がそよぎだす山の道
高崎中尾中1年 金子  愛
噴水の周りに集まる若き人
高崎中尾中1年 古賀 友駿
帰り道水面にうかぶ我が母校
渋川赤城北中1年 片貝  新
読書には夏の木かげがちょうどいい
上野中1年 石井 柚衣
一稲に願いをこめて田植えする
東吾妻太田中1年 丸橋 瑠璃
梅雨の空優勝追いかけ走るかな
渋川中2年 春日 茉由
りんとしたミズバショウみて背を伸ばす
渋川中2年 大村なつみ
窓を開け風鈴鳴るとやすらげる
渋川赤城南中2年 木暮  透
学活中修学旅行の妄想中
前橋五中3年 福田 智佳